「お金が貯まる人」というのは、年収の多い少ないはあまり関係ないらしい。貯まる人の生活スタイルとはどんなものなのか。

 昨年の給与年収308万円。なのに、昨年の貯蓄が470万円。名古屋市のNPO法人で働く男性(50)の貯蓄額に驚いた。一体、どういうことなのか。

「結局ね、お金がお金を生んでくれるということなんですよ」

 8月現在、金融資産は3300万円。給与所得以外の副収入が月40万円以上。内訳は、資産運用による収入が月約35万円。今年4月に1500万円で投資用マンションを購入し、毎月6万円くらいの家賃収入が入ってくる。その他の収入が月1万円程度ある。不動産を購入したのは相続税対策だ。

 大学を中退して、市役所に勤務した後、数度の転職を経て今年から現職。高収入の会社員でなくても、コツコツ貯めればそれなりの額が貯められるのだ。

 貯まる人には金に対するセオリーがある。

「コツはまず、資産を徹底的に分析すること」と男性は言う。投資でお金を増やすために、資産運用の勉強は怠らず、ファイナンシャルプランナーを友人に持ち、アドバイスや情報をもらう。

 資産のメンテナンスを行うのは朝だ。午前6時起床。真っ先にリビングルームの書斎スペースへ。パソコンの電源を入れ、まずは日経株価と為替をチェックする。その後、メーンの証券口座のデータを確認。外国債券約630万円、米国株と為替をアレンジした毎月分配型の投信が約1900万円……。更新された前日までの時価を日々、エクセルでつくった資産管理表にインプットする。投信の分配金は毎月約35万円。

 30分の通勤電車の中では勉強を欠かさない。現在、10月下旬のケアマネージャーの試験に向けて猛勉強中だ。男性は、

「自分自身も時代に合わせて変わらなければいけない」

 数年がかりで社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を取る予定だ。資格を取れば給与にも確実に反映される。貯まる人は収入を増やすことにも余念がない。厚生労働省のメルマガにも登録して常に社会制度の最新情報を得る。稼ぎだけでなく、母や自分たちの老後にも直接関係するからだ。

「電車の中でよくスマホでゲームをしている人を見かけますが、そんな暇があるなら、メルマガやアンケートに答えて稼いだほうがいい」

AERA  2014年9月22日号より抜粋