オタク芸人が話題のオタク映画を語る『ぼんとリンちゃん』編
 はじめまして。自分、浜辺のウルフというピン芸人です。主に都内のお笑いライブでコントなどをしています。そしたら、それを見た関係者の方に、なぜだか「めちゃくちゃオタクくさい」と言われて、あれよあれよと腐女子&オタクワールド全開の青春映画『ぼんとリンちゃん』のレビューを書かせていただく事になりました。

◆妄想全開!ピン芸人・浜辺のウルフ

 レビューの前に、自分がどんなコントをしてるかというと、そうですね。比較的、舞台では性癖をあけすけに見せるようなコントをしています。性癖といっても10人いれば10種類ありますでしょ? 自分で言いますと、大学の頃ですかね。京阪の淀屋橋という駅の地下通路に貼ってあった「そうだ 京都、行こう。」の山口智子のポスターの前を通る時に、必ず智子の胸の部分を指でなでていたとか、そんな些細なものですが。

 そうそう、この記事は「女子SPA!」でしたね! これを読んでる方々のほぼほぼが女性……そう思っただけで艶めかしいものを想像する、そんな癖もある気がします。スペルマ。やみくもにスペルマと書いてしまいました。それを見た方々のほぼほぼが女性……その中の何人かが「スペルマって何かしら?」とウィキペディアでお調べになると思っただけで艶かしいものを想像する、そんな癖もある自分にびっくりしています。

 ただ訴えたいのは自分のそういう癖ではなくて、そこに正解や不正解はないですよね? という事です。あるのは自分の「癖」に正直かどうか。そしてそこに他人の目など気にしない「一途さ」があると「オタク」と判定されるようです。さらにその「癖」がボーイズラブに偏っている女性は「腐女子」だそうです。

 前置きが長くなりました。映画の話です。

◆オタクが現実と対峙するとき

 まず主演の女の子がよく喋ります。それもけっこうな早口で、古畑任三郎かと思うくらい喋ってます。さらにその中身をよくよく聞けば「肉棒」だの「アナル」だの「淫獣」だの「肉便器」(これに至っては親友のあだ名)だの淫らな単語が湯水のように、いやローションのように滑らかにあふれ出てきます。トロットロです。エロ畑です。淫三郎です。この時点で自分的には充分「元のとれる」映画なんですが、僭越ながら内容の方にも少し触れさせていただきます。「触れさせて」というのがすでにエロく聞こえてしまったらごめんなさいです。

 大まかなストーリーはこうです。幼馴染の“ぼん”(腐女子)と“リンちゃん”(オタク男子)が、同棲中の彼氏から暴力を振るわれている親友の“みゆちゃん”(こいつです肉便器は)を助けに東京へ行きます。東京では、ネットゲームで知り合った“べびちゃん”(大オタクの中年。最初、芋洗坂係長さんかなと思いました)にも協力してもらいます。

 ぼんとリンちゃんはべびちゃんの家に泊めてもらったり、一緒にとらのあなに買い物に行ったり、居酒屋で語りあったり……するにはしますが、一向に心を通わせる事はありません。3人が3人とも、まあ自分の事しか考えてません。なるほど全員見事なオタクっぷりです。そんな自分の事にしか興味がないはずのぼんとリンちゃん(主にぼん)が、いざその親友と対峙した時に……あらあら、ちょっと、えー!? わーわー! ダメダメそこはダメ! こら芋洗坂!! といった話ですね。ネタバレしないように気をつけたら、後半擬音ばっかりになってしまいました。

 映画の最後に象徴的なセリフがあります。今まで妄想の世界で鉄壁のガードをしていたぼんちゃんが、現実に少しだけ舌を入れる決意をしたのかな? と思わす素敵なラストです。そして自分は、そんなぼんの色んなとこに舌を入れたいなぁと思いました。ほんとごめんなさいです。

⇒【YouTube】映画「ぼんとリンちゃん」予告編 http://youtu.be/xmxh76F5a8g

●ぼんとリンちゃん オフィシャルサイト http://bonlin.jp/

<TEXT/浜辺のウルフ>

【浜辺のウルフ】
グレープカンパニー所属のピン芸人。大阪よしもとで「極悪連合」、後に改名して「モストデンジャラストリオ」というトリオで活動。2013年グレープカンパニーに移籍し、現在ピン芸人として活動中。<毎月第3日曜>グレープライブ  <毎週火曜・土曜 ニコ生>アエリアゲームズチャンネル生放送『世界ウルフン滞在記 in Klee』20:00〜21:00 MC  
事務所HP:http://grapecom.jp/talents/hamabe_no_wolf Twitterアカウント:@gokuakuwolf