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欧州原子核研究機構(CERN)は9月18日、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されている素粒子検出器(アルファ磁気スペクトロメータ:Alpha Magnetic Spectrometer、AMS)を使用した暗黒物質についての最新の分析結果を発表した。

AMSはCERNやNASAなどが参加する国際研究グループによって運用されており、今回の成果の詳細は同日付(現地時間)の米国物理学会誌「Physical Review Letters」に掲載された。

AMSは宇宙線陽電子や反陽子をプローブとした暗黒物質の間接探索や反物質の直接探索などの実験に用いられる装置。今回発表された内容では、410億個の宇宙線を検出し、うち1千万個については電子または陽電子であると確認された。

これらの陽電子比を計測したところ、0.5〜500GeVの間では8 GeVからの陽電子が増加しており、275±32GeVのエネルギーで陽電子の比率の増加が止まっていたという。陽電子は暗黒物質がぶつかって消滅する際に発生すると考えられており、この計測結果は暗黒物質が存在していたことを示す可能性がある。

一方で、今回の計測結果は他の現象によっても説明可能であるため、暗黒物質の存在を断定するには今後より高いエネルギーでの観測が必要であるとのこと。