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農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)は9月19日、ナスの全ゲノム解読に成功したと発表した。

同成果は農研機構とかずさDNA研究所との共同研究によるもので、国際科学誌「DNA Research」電子版に掲載された。

海外では、ナス科作物の中でもトマト、トウガラシ、ジャガイモの研究が先行して行われていたが、ナスはこれら南米起源の作物とは異なり、アジア原産の野菜であり、日本各地で多様な在来品種が栽培されていることなどから、今回の取り組みが進められていた。

同研究では、ナスの全ゲノムの配列を解読し、約4万2千個の遺伝子の存在を明らかにし、病害抵抗性に関わる遺伝子や、機能性成分の合成などに関わる遺伝子を多く発見したとのこと。

今回解読したゲノム情報を活用することで、今まで防ぐことのできなかった病害に対して抵抗性を持つ品種や結実特性が向上した収益性の高い品種など、新品種の開発が加速することとなる。また、トマトやトウガラシなどと比較することで、多様に枝分かれしているナス科植物の進化の過程を理解する糸口が得られるなど、基礎研究への貢献も期待されるという。