内戦下のシリアで日本人男性が原理主義の武装勢力「イスラム国」に拘束されました。男性はシリアの反体制組織と行動を共にし、ホームページに戦禍の様子を掲載するため撮影などを行なっていたようです。

 邦人が武装勢力に拘束されたケースとしては、2004年4月のイラク人質事件があります。3人の人質のうち2人は若いボランティア活動家で、NGOなどの団体に属さず個人でイラク入りしていました。当時は自衛隊が復興支援のためイラクに派遣されており、武装勢力が自衛隊の撤退を求め、被害者の一部家族が要求を受け入れない政府を批判したことから世論が沸騰し、「自己責任」を問う激しいバッシングにさらされました。

 同じ2004年10月にはバグダッドで日本人バックパッカーが拘束され、ナイフで首を切断される場面がインターネットで配信されるという衝撃的な事件が起きました。このときはその悲劇的な結末もあって、軽率さを指摘する声はあっても世論は同情的でした。

 日本社会に大きなショックを与えたのは、2013年1月にアルジェリアで起きた人質事件でした。アルカイダ系の武装組織が砂漠にある天然ガス精製プラントを襲撃し、日本人10名を含む外国人41名と多数のアルジェリア人従業員が人質になりました。事件の5日後、アルジェリア軍の特殊部隊が現場に突入し武装組織を制圧しますが、その戦闘で10名の日本人は全員が死亡しました。

続きはこちら(ダイヤモンド・オンラインへの会員登録が必要な場合があります)