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関連株の高騰などで常に市場を賑わせてきたLINEが、この秋、ついに新規上場を果たす。「LINE相場」にどんな戦略で便乗すべきか、専門家に聞いた。

初値で買う場合は損切り設定を厳格に

 もちろんIPOは非常に狭き門で当選倍率は高い。カブ知恵の藤井英敏氏も、「現実的には市場の初値で買うのがスタート」と話す。

「初値からでも2〜3倍はありえるので、初値で買って上昇が止まるまで保有がオススメです」

 ただし、値動きは相当激しいことが予想されるので、下落が始まるとどこまでも落ちていく可能性が高い。損切り設定は徹底しておく必要があるという。

「当面は初値が基準となるので、値がついた翌日以降に初値を割ったら即売却すること。初値がついた当日だけは様子見してOK」

 移動平均線が引かれるようになったら、損切り目安は5日移動平均線を割ったタイミング、1か月以上経過していれば25日線も参考にするのがいいという。

上場後の決算次第では大化けの可能性も

 フィスコの小川佳紀氏は、上場後の値動きは、年3月末に新規上場したサイバーダインの値動きが参考になるという。

 同社株は公募価格の2倍を超える初値がついたものの、翌日は早くもストップ安に。その後も約3か月間株価は低迷し、一時は初値の半分以下に暴落した。

 ところが、6月に入ると徐々に値を上げ、7月に急騰、8月には初値の2倍以上の株価をつけた。

「LINEも公募価格が割高だったりすると人気が続かず、2、3か月は低迷することも考えられる。その後で何らかの材料が出れば一気に買われる可能性も」

 株価急騰のきっかけは、上場3か月以内に発表される決算か、世界展開で成長を予感させる戦略のリリースだと小川氏は予想する。

「国内での伸びしろは限定的で、投資妙味は大きくないとの評価も根強い。そこへ世界シェア拡大につながる材料が発表されれば、そこから大化けするのでは」

 ただし、今年後半は大型上場が複数予定されており、万一、時期が重なることがあれば投資家の資金が分散し、値動きが鈍ることも考えられるという。加えて、機関投資家はセクターごとの資金配分が決められているため、上場後は同業種のネット関連株が売られる可能性があると指摘する。

「例えば、JALの再上場後にANAが売られる現象も見られました。LINE上場後もミクシィや楽天あたりの株を保有する人は警戒する必要があるでしょう」

 ベストの買い時を見極めて、目指せ、LINE長者!

【小川佳紀氏】
フィスコ株式アナリスト。岡三証券を経て’09年にフィスコ入社。個別銘柄分析を担当し、新興市場を中心としたリサーチ力に定評がある。日本証券アナリスト協会検定会員

取材・文/森田悦子
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