日本では以前より人気の高かったラーメンは今や世界的にブームとなりつつあります。ニューヨーク市内には60店舗以上のラーメン専門店があり、一杯約1,500円のラーメンに行列ができていました。

そんな美味しく奥深いラーメンですが、健康のことを考えると少し注意が必要です。皆さんは1日に摂取していい塩分量をご存知ですか?

    ラーメン一杯に含まれる塩分量は1日の塩分摂取量に相当

一般成人に勧められている1日の塩分摂取量は男性9g未満、女性7.5g未満とされていますが、日本高血圧学会は高血圧予防のために血圧正常の人にも1日6g未満を推奨しています。

ラーメン一杯に含まれる塩分量は6g前後で、それだけで1日の塩分摂取量に相当します。ちなみに、うどんも同様に6g前後です。

スープに含まれる塩分がその半分の3g以上を占めているため、ラーメンのスープを全部飲み干すと、それですでに1日の塩分量の半分を摂取したことになります。ですから、スープを全部飲むことはおすすめできません。

    心臓病や脳卒中に繋がりやすい高血圧を減らすために「減塩」が大切

日本では成人の3人に1人、高齢者の3人に2人が高血圧と診断されています。高血圧は心臓病や脳卒中に繋がりやすく、それを減らすためには「減塩」がとても大切です。ほとんどの日本人は必要量を遥かに超える食塩を摂取しています。

外食を控える、家で作る場合は塩の使用量を減らす、減塩の調味料を使う等の工夫が必要です。減塩に対する正しい認識を広め、生活習慣を見直しましょう。

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(中島侑子)