左から松山ケンイチ、森田芳光

写真拡大

映画『の・ようなもの のようなもの(仮)』が、2015年に全国で公開される。

【もっと大きな写真を見る】

同作は、2011年12月に急逝した森田芳光監督を慕うスタッフやキャストが集結し、1981年に公開された森田監督のデビュー作『の・ようなもの』のその後を描く作品。東京の下町で落語家一門の出船亭に入門した志ん田を主人公に、以前一門に在籍していた志ん魚を探すよう師匠の志ん米に頼まれた志ん田が、師匠の弟弟子・志ん水や、かつての門下生を訪ねて手がかりを集めようと奮闘する、という物語になっている。

主人公の志ん田を演じるのは、森田監督の遺作『僕達急行 A列車で行こう』でも主演を務めた松山ケンイチ。また、『の・ようなもの』に出演していた顔ぶれが前作と同じ役柄で出演し、志ん魚役に伊藤克信、志ん米役に尾藤イサオ、志ん水役にでんでんがキャスティングされている。監督は、『の・ようなもの』以来、森田作品の助監督や監督補を多く務め、同作で監督デビューを果たす杉山泰一。

なお、同作のプロデューサー・三沢和子は同作の製作にあたり、「森田監督から『杉山は監督にならなきゃだめだ』と常日頃言われていた杉山さんに監督をお願いしました。ずっと長い間一緒にやっていた方なので、森田監督の中の何かを、必ず杉山さんも持っていると感じているので、逆に杉山さんには、昔の作品にこだわらず杉山カラーのものを作って欲しいとお願いしています。そして森田監督との初仕事となる『椿三十郎』の時から、監督が『松山、すごい俺の事わかってる。感性があう』と言っていた松山さんに主演を引き受けて頂きました」と語っている。

同作では9月21日に東京・港区で行われる撮影に参加するエキストラ500人を募集中。エキストラは、クライマックスとなる落語会のシーンの撮影に観客として参加できるという。詳細はオフィシャルサイトをチェックしよう。

【松山ケンイチのコメント】
『の・ようなもの のようなもの』の世界に自分が入る事がとても不思議で同時に光栄にも思います。今回の殆どの出演者が森田作品経験者なので、その中で仕事が出来る事もとても喜ばしく思っております。きをてらわず人間そのもののおかしさが出せたらなと思っています。とにかく真っすぐに役と向き合おうと思います。落語に出会えたのもこの作品のおかげです。落語も存分に楽しみたいと思います。

【杉山泰一監督のコメント】
最初は正直抵抗があったんですが、プロデューサーから「自分のやりたいものを自由に発想して」と言っていただき、堀口氏とともに本づくりをしていく上で、自分のこういう世界観だったら行けるかなと思うようになり、覚悟を決めました。森田監督には16本つきましたが、ポジティブな発想が得意な監督でしたから、自分もポジティブに行こうと切り替えました。気心知れたキャスト、スタッフばかりなので、リラックスして現場に臨めています。天気を除けば、これ以上ないくらい順調に進んでいます。松山君は、純真にその役になりきれるところが魅力です。この企画を考えた時点で、主役は松山君しかいないと考えていましたので、彼が引き受けてくれたことが、このプロジェクトの大きな要因になっています。
この映画を作る上での想いとしては、最初に『の・ようなもの』が根底にあった時に、森田監督の映画自体も、落語家は登場するけれど落語の話ではなく、いわゆる、<人間はみんな面白い>という監督の基本的なコンセプトがあったので、それをしっかり踏襲して、自分らしい作品にしたいと考えています。もう一つは、落語というのは想像する芸能じゃないですか、映画もこうだって決めつけるような話ではなくて、お客さんに自由に想像してもらえるような、そんな映画になればいいなと思っています。