あの頃の飛距離を取り戻したい──シニアゴルファーなら誰もが抱く悩みだ。今秋の新作ドライバーには、その解決策がある。今秋の新作はシニアモデルとアスリートモデルに大別される。特にメーカーが力を入れているのがシニアモデルだ。

「基本的にシニアブランドを作らない海外メーカーも、アスリートモデルをリシャフトして、シニア向けモデルとして展開しています。特筆すべきは調整機能。ウェイト、ロフト角、ライ角、フェース角などを変更できるので、上手に活用すれば、個々の潜在能力を最大限に引き出すことができます」(クラブ設計家の松尾好員氏)

 シャフトの長さは45〜45.5インチが主流。これもシニアを意識してのもの。

「シニアは46インチ以上の長尺を使いたがるが、短いシャフトのほうが芯に当たって飛距離のロスが少なく、ランも伸びる。長尺はヘッドスピードが上がるが、スピン量も増え、弾道も高くなって、ランが減る。キャリーが落ちたシニアにとってランがなくなることは致命傷です」(松尾氏)

 もう一つの特徴がロフト角だ。テーラーメイドは14度までバリエーションがある新作を発売。契約する青木功プロが12度を使用してアピールするなど、シニア世代に高弾道・低スピンによる飛距離アップを促す。その一方でプロギアは7.5度のドライバーを発売。シニア用では物足りないアスリートゴルファーの間で注目されている。体力に合わせて選択すると良いだろう。松尾氏がクラブ選択のポイントを語る。

「スライサー向けのヒール寄り重心のヘッドは、シニアゴルファーには武器になる。センターで打つとフック回転がかかりランが出るから、ヘッドスピードが落ちても、それをカバーするだけの飛距離となります。また、メーカーは純正シャフトを表示より柔らかくする傾向がある。Rを使うゴルファーもSやSRを選ぶほうが球のバラつきが少なくなるでしょう」

※週刊ポスト2014年9月12日号