買ってはいけない4銘柄に学ぶ 失敗しない株の銘柄選びの鉄則とは?

写真拡大

今発売中のダイヤモンド・ザイ10月号では、今こそ買いの成長株、高収益株、割安株、高配当株を50銘柄チョイスして掲載しているが、ここでは一見それらの株と同じようだが実は落とし穴があった買ってはいけない銘柄を紹介しよう。

減収増益のニコンは早くも下方修正、
雪国まいたけはROEが急低下!

 2012年秋から日経平均が70%超も上昇する一方、アベノミクスのスタート時点の株価を割り込んでいるのがニコン(7731)。前期は円安の恩恵があったにもかかわらず、売上げはマイナス。

 デジカメの不振が深刻で、コスト削減により何とか増益だけは確保した。だが、それだけではやはり続かない。今期の期初予想も減収増益予想だったが、デジカメの不振により案の定というか、第1四半期時点で下方修正を発表。株価を上昇させるには、やはり売上げ増をともなった利益拡大が基本なのだ。

 また、雪国まいたけ(1378)の14年3月期の実績ROEは78%。これだけ見るとかなり魅力的だが、15年3月期の予想ROEは、最終利益が37%減になることから32%台に急減する。前々期と前期は赤字であり、ROEも乱高下で稼ぎはかなり不安定だ。

 また、同社の総資本は365億円。これに対して株主資本は26億円しかなく、株主資本比率はたった7%と非常に低く財務的にも不安。ROEが高いのも、分母となる株主資本がそれだけ低いからであり、こうした点が改善されない限りは手を出してはいけない。

一時的な要因で低PERの東天紅、
市進HDは4期連続赤字で無配に!?

 中華レストランを上野、横浜、名古屋など全国の主要都市で展開している東天紅(8181)。今期の最終利益は前期と比べてなんと8.5倍増。それなのに予想PERは、8月7日終値ベースで2.3倍と極めて低い。これだけ見れば利益のわりには評価が低い、非常に割安な株に見える。

 しかし、今期の大幅増益は、保有する資産を売却して得られる特別利益を見込んだ一時的なもので、本業の利益ではない。前期実績1株益で算出したPERは約22倍となり、それほど割安にはならないのだ。

 また、千葉県を本拠に東京や神奈川、埼玉中心に学習塾や予備校を展開する市進ホールディングス(4645)。8月7日終値での配当利回りは4.63%とかなり魅力的。ただ、業績をチェックしてみると危険な兆候が見て取れる。

 市進ホールディングスは、12年2月期から14年2月期まで3期連続で最終赤字となっており、15年2月期も赤字を見込んでいる。希望退職者の募集などリストラ真っ最中でもあり、いつ無配に転じてもおかしくない状況だ。長期で安定して配当を受け取れる株とはいえない。

 単に特定の数字がいいからと言うだけで飛びつき買いをしないように気をつけよう。