投資情報会社・フィスコ(担当・村瀬智一氏)が、株式市場の9月8日〜9月12日の動きを振り返りつつ、9月16日〜9月19日の相場見通しを解説する。

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 先週の日経平均は上昇。為替市場で円相場が円安基調を強める中、日経平均は8ヶ月ぶりに15900円を回復した。先週は週末に先物オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えていたほか、メリルリンチ日本証券が東京で機関投資家向けの大規模セミナー「ジャパンカンファレンス2014」を開くなか、商いが膨らみづらい状況だった。そのため、続伸ながらも日中は狭いレンジ内での取引となり、15800円処での上値の重さも意識されていた。

 しかし、その後ドイツ証券によるTOPIX先物の大量買いなどの需給要因もあってこの抵抗線をクリア。円相場は6年ぶりに1ドル107円台に乗せるなか、日経平均の強いトレンドが続いた。安倍晋三首相と日銀の黒田東彦総裁による会談への思惑、黒田総裁によるテレビ番組での円安容認発言なども、相場の先高期待につながった。さらに、アリババの米国市場への上場が近づくなか、大株主であるソフトバンク<9984>が強い動きをみせたことも、日経平均を押し上げる一因になった。

 日経平均は15984.90円と節目の16000円にあと一歩に迫った。3連休明け後の日経平均は、この節目を試す展開から始まることになりそうである。今週は16、17日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、17日にはイエレンFRB議長の記者会見が行われるため、これを見極めたいとするムードがあるだろう。

 一方、国内では日銀の黒田総裁が16日に大阪市内で講演するほか、18日には全国証券大会であいさつする。11日夜の為替市場では、ワールドビジネスサテライトに生出演した黒田総裁の発言を受けて、ドル・円は10分程度の間に60銭近く乱高下していた。市場では日米の金融政策の方向性の違いが意識されているため発言への関心が高く、相場も反応しやすくなっているようである。年内110円台との見方もされるなか、円安を追い風とした株式市場の先高期待が日々高まることになりそうである。

 今週末にはアリババが米国市場に上場すると予想されている。上場後は材料出尽くしになりそうだが、アリババの人気度合いによっては、ソフトバンク<9984>に思惑的な資金が集中することになろう。

 また、先週はメリルリンチ日本証券主催の大規模セミナーが話題に挙がっていたが、今週以降は今回のセミナー等を受けて、海外勢による資金流入への思惑が高まりやすいだろう。高ROE銘柄への関心なども強まる可能性がある。そのほか、18日から東京ゲームショウ2014が幕張メッセで開催される。足元で調整含みとなっているゲーム関連への見直しが意識されるか。