中国の海洋進出により、尖閣諸島周辺で緊張が高まって久しい。しかし、日中の摩擦が起きているのは国境付近だけではなかった……。

「日本に住むなら、日本のルールを守ってほしい」 

 そう口をそろえるのは、東京五輪を前に注目が高まる都心湾岸エリアに住むM美さん(36歳)とK子さん(33歳)の2人だ。実は今、彼女たちが住む高級タワーマンション内で、日本人住民と中国人住民の冷戦状態が続いているのだという。

「最近は中国人の入居者が増えていて、平均でワンフロアに一世帯は中国人家族なんじゃないかと思うくらい。彼らは彼らでグループを組んでいて、私たち日本人とはまったく交流しようとしないんです。言葉の問題もあるかもしれないし、それは別にいいけど、マンションの最上階にあるラウンジで、いつも中国人軍団が徒党を組んで、中国語でけたたましく談笑するのは、まるで中国に住んでいる気がするのでやめてほしい。この間なんて、子どものおむつをソファーの上で替えてたもんね」(M美さん)

「そうそう、うちのマンションには来客が泊まれるゲストルームがあるんだけど、数が限られているから予約制なんですよ。その予約のほとんどを中国人が独占しているんです。中国人の旅行者をネットで見つけて又貸ししているっていうウワサ」(K子さん)

 こうした一部中国人住民のマナー違反について、彼女たちはマンションの管理事務所を通して改善を呼びかけたというが、改善は見られず。そればかりか、中国人住民たちのグループは、ほかの住民たちとの間に一層の高い壁を作るようになったという。

 さらにマンションの外でも、両者の対立の火種が。

「近所のショッピングモールのフードコートはセルフサービスなのに、彼らのほとんどは食べた後に片付けない。食器や食べ残しをテーブルの上に放置して、そのまま立ち去る」(同)

「そのくせ、自分たちが被害者になると超めんどくさい。うちの子はマンションの下にある保育園に行かせているんですが、そこで中国人の園児が日本人の園児にかみつかれたらしいんです。迎えに来た父親がそれを知って、『どう責任取るんですか!?』『かみついた子どもの親を呼んでください!』って怒り散らした。あまりの剣幕に、その場に居合わせたうちの子もおびえていました。かみつくくらい、子どもにはよくある話なんですが」(M美さん)

 ほかにも、バルコニーでのBBQや車の運転の荒さなど、中国人住民の素行への批判をぶちまけた2人。もちろん彼女たちの言い分のみで、単純に中国人住民たちを責めることはできない。さらに、隣人として歓迎すべき中国人もいるはずである。

 ただ、中国人による不動産購入もますます盛んになる中、こうした摩擦はあちこちの集合住宅で起こりうる話だろう。
(文=牧野源)