人気漫才師25年の生涯映画化、ベイブルース・河本さん命日に公開。

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25年の短くも熱い人生を生き抜いた漫才コンビ・ベイブルースの河本栄得さんの壮絶なる実話を、相方・高山トモヒロが映画化した「ベイブルース〜25歳と364日〜」が、河本さんの20回目の命日にあたる10月31日(金)より公開される。

河本さんの死から15年を経て、相方の高山が綴った小説「ベイブルース 25歳と364日」(ワニブックス)は、当時、多くの関係者に衝撃と感動を与え、その後のお笑い芸人を目指す若者のバイブルとなった。そして時を隔てることさらに5年。この小説を原作に、高山自らメガホンを取り、遂に映画化が実現した。

「一生懸命」がダサい。「頑張ること」が恥ずかしい。そんな風潮の現代にその人生全てを以て問いかける河本さんを演じるのは、映画「パッチギ!」で本格デビューし、連続テレビ小説「てっぱん」、フジテレビ開局50周年記念ドラマ特別企画「黒部の太陽」などで演技力を高く評価された趙たみ和。2013年に上演された「吉本百年物語」では松本人志役を堂々と演じて話題を呼んだ彼が、病魔に襲われながらもお笑い界のトップに向かって駆け上ろうとする河本さんの姿を鬼気迫る演技で熱演している。

一方、相方の高山役には、趙と同じく「パッチギ!」で注目を集めて以来、品川ヒロシ監督の「ドロップ」や「探偵はBARにいる」ほか数多くの作品で強烈な存在感を残している波岡一喜。「パッチギ!」以来の親友であるという趙と波岡が見せる息ぴったりの漫才も見どころの一つだ。

キャストにはほかに、不器用な息子を優しく見守る河本さんの母親役を石田えり、高山の母を小川菜摘が演じるほか、ベイブルースの同期である雨上がり決死隊の宮迫博之をはじめ、キングコングの梶原雄太、ココリコの遠藤章造、オール阪神・巨人のオール巨人ら仲間の芸人たちも友情出演で名を連ねる。

河本さんの壮絶な生きざま、そして亡き河本さんをいつもそばで見てきた高山監督が「辛すぎてOKが出せなかった」というラストシーンは、第6回沖縄国際映画祭でのプレミア上映で会場からすすり泣きが聞こえるほど、多くの観客の心を揺さぶった。

10月16日より開催される京都国際映画祭でも特別招待作品として上映される本作は、10月31日(金)より角川シネマ新宿、TOHOシネマズなんばほか全国公開。

☆「ベイブルース〜25歳と364日〜」ストーリー

漫才師を目指す河本栄得(趙たみ和)は、高校時代の同級生である相方の高山知浩(波岡一喜)と共にNSC(吉本総合芸能学院)の門を叩き、7期生として雨上がり決死隊、トゥナイトのなるみ、矢部美幸(ナインティナインの矢部浩之の兄)と机を並べる。卒業後はコンビ名をそれまでの「河本・高山」から「ベイブルース」と改め、上方お笑い大賞最優秀新人賞やABCお笑い新人グランプリなどの新人賞を次々と獲得。当時の若手有望株の筆頭に躍り出た。歌手としてCDリリースも決まり、ベイブルースは将来を嘱望される漫才コンビとなっていった。

しかし、何もかもが絶好調だった1994年秋、河本はテレビのロケ中に体調不良を訴え、入院。それからわずか2週間後の10月31日、劇症肝炎による脳出血のため、25年と364日の生涯を閉じた――。