堅調な展開が続く日本株だが、ここから値上がりが期待できる個別銘柄はどこにあるのか。著書に『ゼロからはじめる株式投資入門』がある、フィスコ・リサーチレポーターの三井智映子氏が解説する。

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 アベノミクスの成長戦略が実践される時期となり、その成長戦略の恩恵を受けて成長性が高まりそうなセクターがまず注目される。中でも、日本ならではの強みを持つ製品、コンテンツを輸出して海外に認められている「オンリーワン企業」「トップシェア企業」は、日本の魅力を海外に発信していこうという、安倍政権が進める「クールジャパン」戦略の追い風もあって投資家の注目を集めそうだ。

 そうした中で、HDD用モーターで世界シェアトップという強みを持ち、海外売上高比率が81%で年末にも到来しそうな、さらなる円安局面も追い風となる日本電産(東証1部・6594)に注目したい。

 2015年3月期第1四半期決算は、売上高が前年同期比13.7%増の2401億円と四半期ベースの売上高としては過去最高を更新し、営業利益も同41.6%増という大幅増益で着地。エアコンや車載向けモーターなどの好調に加えて、車載部品メーカー2社の買収や為替の円安なども寄与した。

 第1四半期が期初予想を大幅に上回る進捗となったため、同社は決算発表と同時に、第2四半期および通期業績予想、並びに中間および期末配当予想を上方修正し、通期売上高予想は期初の9500億円から9600億円に、年間配当予想は5円増配の60円に引き上げた。この好業績を受け、同社の株価は年初来高値を更新したが、各証券会社は目標株価をさらに一段高い水準に引き上げている。

 高収益・高成長の方針のもと第2次高度成長戦略の推進成果が結実しており、今後しばらくは好業績が続くことは間違いないと思える。株価チャートを見てもきれいな上昇トレンドを描いている。世界的に高い技術力を持つ銘柄は、特に外国人投資家の物色が続くと思われ、持続的な株価上昇が期待できそうで、長期保有をしても安心感があると見ている。

 その他の銘柄では、生活雑貨店「無印良品」を展開する良品計画(東証1部・7453)に注目。日本ならではのブランディング力の強みを世界に知らしめており、「隠れたクールジャパン銘柄」として狙ってみたい。

 業績は好調で、2015年2月期第1四半期決算は営業利益が前年同期比15.6%増の66億2400万円となり、第1四半期としては過去最高となった。レトルト食品の強化が奏功し、昨年のテレビ放映などを受けてカレーが人気化するなど、食品部門が牽引した。株価はすでに高値圏で推移しているとはいえ、まだ上昇余地は大きいと見る。

※マネーポスト2014年秋号