不完全燃焼のU-21代表、大学選抜とスコアレスドロー

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[9.10 トレーニングマッチ U-21日本代表0-0全日本大学選抜]

 アジア大会前最後となる国内トレーニングキャンプを行っているU-21代表がキャンプ3日目となる10日、6月の大阪合宿で1-2で敗れた全日本大学選抜とトレーニングマッチを行った。スコアレスで前半を折り返した試合は、後半もスコアは動かず。0-0のまま試合終了のホイッスルが吹かれた。

 U-21代表のシステムは4-3-3でGKは牲川歩見(磐田)、最終ラインは右から室屋成(明治大)、植田直通(鹿島)、西野貴治(G大阪)、秋野央樹(柏)。中盤はアンカーに野澤英之(F東京)、インサイドハーフは右に野津田岳人(広島)、左に大島僚太(川崎F)を配置。3トップには右から荒野拓馬(札幌)、鈴木武蔵(新潟)、中島翔哉(F東京)を並べた。

 序盤から大学選抜にボールを持たれる展開となったU-21代表。相手がハーフウェーラインを越えて自陣に入ってきてからプレッシャーを掛け始めるが、なかなかボールを奪うことができない。攻撃に移るとアンカーの野澤が最終ラインに入り、両SBの室屋と秋野を高い位置に張り出させるが、スピードアップさせる縦パスを打ち込めずにシュートまで持ち込めない時間帯が続いた。

 すると手倉森誠監督が動く。前半28分、鈴木と荒野を前線に並べる4-4-2へとシステム変更した。すると、前線からプレッシャーが掛かるようになり、高い位置でのボール奪取を実現させるが、ゴールを脅かす場面は作れない。前半34分に中島がミドルシュートを放つもGK石井綾(中京大)にセーブされ、45分、アディショナルタイムにも中島が狙ったがネットを揺らす事はできなかった。

 後半に入るとシステムは再び4-3-3に戻す。牲川と野澤以外のメンバーが入れ替わり、最終ラインは右から湯澤聖人(流通経済大)、岩波拓也(神戸)、吉野恭平(広島)、山中亮輔(千葉)。中盤はアンカーに野澤、インサイドハーフは右に喜田拓也(横浜FM)、左に原川力(愛媛)を配置。3トップには右から金森健志(福岡)、澤上竜二(大阪体育大)、矢島慎也(浦和)を並べた。

 積極的な姿勢を見せる選手たちは前線からプレスを掛けてボールを奪うだけでなく、序盤からゴールを脅かす。後半4分には矢島、同15分には原川がミドルレンジから狙ったが、矢島のシュートはGK前川薫也(関西大)のセーブに遭い、原川のシュートは枠外に外れた。すると、徐々に大学選抜に押し込まれ、同19分にはMF山根視来(桐蔭横浜大)にシュートを放たれたが、牲川がセーブして失点を防いだ。

 後半はシステム変更こそなかったが、守備時には原川がボランチの位置まで下がり、喜田が中央に構えるなど、選手たちが考えてポジショニングを変える場面を見せた。しかし、なかなか攻撃の形を作れないU-21代表は後半27分に野澤に代えて秋野を投入し、状況を打開しようとする。

 すると終盤にはゴールを強襲する場面を立て続けに作る。後半38分にスローインから矢島が狙ったシュートは枠を捉えず、同39分にはゴール前の混戦から金森がシュートを放つが、これも枠を外した。さらに同41分には原川のスルーパスから抜け出した金森がGKと1対1になるも、冷静に狙ったシュートは枠外へと転がった。

 大学選抜にゴールこそ許さなかったものの、最後までゴールネットを揺らせなかったU-21代表は、国内最後の練習試合を0-0で終えた。

(取材・文 折戸岳彦)