大相撲界夏の風物詩、東北、北海道をまわる夏巡業も8月17日に無事に打ち上げた。今年の巡業地は新潟市や秋田市、札幌市など全部で9カ所、10日間。名古屋場所で15年ぶりとなる2ケタ、10日間の大入りを記録するなど、相撲人気が上向いてきていることもあって、どこもお客の入りは上々だった。

 この夏巡業中、ファンの人だかりができていたのが遠藤(23)だ。稽古ばかりでなく、サイン会をはじめ、さまざまなイベントにも引っ張りだこで、ゆっくり食事もとれない始末。
 「人気者の悲哀とでも言うんでしょうか。いくら若いといってもあれではへばって当たり前。とうとう巡業中盤には体調がよくないと訴え、稽古も四股などの軽めの調整で済ましていました。これには巡業部の親方たちも反省しきりで、次の秋巡業までには何かあると遠藤が呼ばれる状況を改善しないといけない、と話していました」(担当記者)

 この過熱気味の遠藤人気、巡業先ばかりでない。9月14日から始まる秋場所(両国国技館)では遠藤の名前を冠した“遠藤応援シート”が登場する。対象はイス席B(5700円)で、平日の5日間、各日限定50席用意され、自筆メッセージ入りのポストカードやピンク色の応援タオルが付いている。すでに今月9日に発売されたが、なんとたった10時間で完売したという。

 果たして遠藤はこの異常人気にどう応えるか。三度目の横綱大関挑戦の場所だけに、もう同じ失敗をするワケにはいかない。
 「本人もそのへんはしっかり考えているんでしょう。巡業中も、琴奨菊や妙義龍ら、これまで勝てなかった力士の胸を借りていました。この成果がどう出るか、楽しみですね」(協会関係者)

 早くも正念場だ。