人気作家14名が織りなす「インターネットと現代の絵師たちPART2」展

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「第40回美術の祭典・東京展」会場内の企画として「インターネットと現代の絵師たち PART2」展が開催される。会期は9月9日(火)から15日(月)まで。会場は上野・東京都美術館

「インターネットと現代の絵師たち」展は2013年にも開催され、好評を博した展覧会。前回は、20代から30代の、主にネットやCGを利用して幅広く活躍している若手イラストレーターたちを招聘して、作家1名につき、与えられた5mの壁画を自由にディスプレイする展示形式で行われた。

今回の参加作家は、碧風羽さん、藤ちょこさん、JH科学さん、K,Kanehiraさん、ざいんさん、PALOWさん、シマダットさん、朱華さん、99さん、赤木さん、しいたけさん、ちゃもーいさん、中村エイトさん、乃煌さんの14名。

反権威主義という企画意図



本展の企画意図として、「アートの潮流の紹介」「反権威主義」「東京展の伝統」の3つがステイトメントにあげられているが、特に「反権威主義」にフォーカスが当てられている。

紙媒体から次第に映画やテレビ、そしてインターネットといったメディアの変節を経て普及してきたコミック系イラスト。特に若い年齢層において自由に投稿閲覧できる「pixiv」のようなイラストサイトが立ち上がったことが、今の日本の美術の状況に大きな影響力を与えていると捉えているようだ。

コンピュータを自由自在に扱える若者たちは、従来考えられなかったような緻密な表現をモノにし、新しい地平をどんどん切り拓いています。こうした新鮮なアートを紹介してゆくのも東京展の使命であり、かつ伝統でもあります。

さらに“反権威主義”についてですが、今年、京都精華大学の学長になった著名な漫画家でもある竹宮恵子氏はインタビューにおいて「マンガという反骨・反権威の表現」と言い切っています。

一点モノの絵画や彫刻はどうしても単価が高くなり、一部のお金持ちや権力者の影響を受けやすい媒体です。

しかしマルチプル(複数製作)である印刷媒体によるマンガは庶民の手に渡りやすく、数的に圧倒的である民衆のものとなりやすい傾向があると言えます。

また、そこには厳しい実力主義の世界という現実もあります。

どんなコネを使っても、情報を操作しても、面白くないものは売れないのです。

2世3世の多い政治や芸能の世界とは異なり、イメージでマンガは売れて行きません。

コミックイラストに関しても同様で、売れている絵師は純粋に作品に魅力がないと生き残れません。

マンガやコミックイラストの、このような実力主義は当然“反権威”“反権力”とセットとなる構図なのです。東京展ブログ 「インターネットと現代の絵師たちPART2」展より抜粋


いずれの作家も、インターネット上だけでなく、様々な領域でその実力を示し続ける作家ばかり。意欲的な展示が期待できそうだ。

また、9月13日(土)10:00〜17:00には参加作家の藤ちょこさんがライブペインティングを披露する予定となっている。