クロアチア×カメルーン戦の夜、パブリックビューングに集まったひとたち  (Photo:©Alt Invest Com)

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 サラエボでワールドカップに初出場したボスニア代表の試合を観たあと、隣国クロアチアの首都サグレブでクロアチア対カメルーンを観戦した。

[参考記事]
●W杯、ボスニア代表の背景にある凄惨な”民族紛争”の歴史

 クロアチアは今回が4回目のワールドカップ出場で、1998年のフランス大会と2006年のドイツ大会で日本と対戦したことを覚えているひとも多いだろう。98年大会では決勝リーグでドイツを破る大健闘で4位の好成績を残したが、02年(日韓大会)と06年は一次リーグで敗退している。

 ザグレブは13世紀まで遡る古い町で、城壁に囲まれた丘の上に聖マルコ教会を中心とした旧市街があり、その南に新市街が広がっている。新市街の中心がイェラチッチ広場で、クロアチアの国民的英雄ヨシップ・イェラチッチの騎馬像が周囲を睥睨している。クロアチア代表の試合があるときは、この広場の巨大なモニタでパブリックビューイングが行なわれるのだ。

クロアチアのひとたちの愛国心

 私は今回、はじめてザグレブを訪れたのだが、「旧社会主義圏」というイメージとはまったくちがう洗練されたヨーロッパの都市なのに驚いた。繁華街には洒落たブティックやレストランが並び、ひとびとはおしゃれをして、オープンカフェでワイングラスを傾けている。ここがイタリアやドイツの観光地だといわれてもまったくわからないだろう。

 それでも、いくつかクロアチアの特徴らしきものに気がついた。

 イェラチッチ広場から西側の坂を上ると旧市街の城壁に出る。この城壁の一角は「石の門」と呼ばれていて、1731年の大火で旧市街が焼け落ちたとき、灰の中から奇跡的に無傷で見つかったとされるマリア像が安置されている。
このマリア像に祈ると願いがかなうと信じられていて、私が訪れたのは平日の夕方だったが、100人ちかい列ができていた。日本の初詣の参拝とはちがって一人ひとりがマリア像の前にひざまずいて長い祈りを捧げているから2時間以上は待つことになるはずだが、誰も文句はいわない。クロアチアのひとたちはものすごく信心深いのだ。

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