日本vsウルグアイ 試合後の選手コメント

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[9.5 キリンチャレンジ杯 日本0-2ウルグアイ 札幌ド]

 日本代表は5日、札幌ドームでウルグアイ代表と対戦し、0-2で敗れた。ハビエル・アギーレ監督の初陣は前半34分にミスから先制点を許すと、後半25分にも2失点目。ブラジルW杯ベスト16のウルグアイに完敗を喫し、アギーレジャパンは黒星スタートとなった。

以下、試合後の選手コメント

●FW本田圭佑(ミラン)

―今日の試合の収穫と課題は?

「収穫はディフェンス面。ディフェンスに特徴のある選手が多かったけど、ウルグアイ相手にミスを犯さなければ、ほとんどやらせなかった。課題はたくさんあるけど、それぞれの特長を日本代表の場で出すこと、そしてそれをお互いに理解すること。短い時間であれをやろう、これをやろうというより、持っているものを出してかみ合わせればサッカーになる。自分たちの良さを出せなかったことが課題。結果、ウルグアイが勝ったということが力の差そのもの。それは明らか」

―キャプテンマークを巻いたが?

「マコがいればマコが巻いたと思う。ここ(ミックスゾーン)でしゃべらないといけないとか、義務みたいなものが発生しちゃうから(笑)。俺は自由にやりたいし、パッションを大事にしている。パッションを押し殺して長谷部さんのようにキャプテンらしく毎回振る舞える自信はない(笑)だから今のところは長谷部さんがふさわしいと思っている」

―皆川や武藤ら若手もデビューしたが?

「タレント性のある選手ばかりという印象を受けている。ただ、甘やかしてもしょうがない。伸びる伸びない、化ける化けないは本人たち次第。どれだけこれから変化していくことができるかにかかっている」

―皆川のようなタイプの選手がセンターフォワードにいる意味は?

「いろんな幅が今まで以上に出るし、解決策がいくつか出るんじゃないかと思う」

―試合全般を振りかえると?

「個人的には試合を決めたかったと思っていて、むしろチームのことは後ろの選手、中盤の選手に任そうというくらいの気持ちで試合に入っていた。それは今、クラブでも同じような精神状態で試合に臨んでいますので、代表だからといって、例えば僕がゲームを作るとか、変にそういうところにスタイルを変えようという考えは試合前は思っていなかった。試合中もボールにどんどん触りに行きたい気持ちを抑えながら前にいた」

―自身については?

「僕自身も全然ダメだった。結果を残せなかったという意味では……。ただ、やはりそれを求めていくことで自分は成長につながっていくと思うし、同時に中盤の選手、もしくは後ろの選手の成長にもやっぱりつながると思う。お互いがお互いのパートをしっかり任せ合うことで、責任感というものが芽生え始めてくると思っているので、そこが自分の中では大きくワールドカップ前と今とでは変え始めてるところではあります」

●FW皆川佑介(広島)

―先発はいつ聞いた?

「今日のホテルのミーティングで言われた。だいたい練習での分け方で自分がスタート組ということは分かっていたので、心の準備はできていた。気持ちは高ぶっていた」

―Jリーグでも最近デビューしたばかりだが、この6週間の変化をどう受け止めている?

「それまでの過程を重視して、出られないときに自分の技を磨いて、結果を残したことが今につながっていると思う。見てくれている人もいるんだなということを実感した。今日やっとこの舞台に立てるんだという思いと、やってやるんだという気持ちだった」

―前半17分のシュートは?

「決めたかったし、あそこで決められなかったことがチームにとって痛かったので、責任を感じている。コースというより、球が柔らかかったので振りすぎた」

―ボールを収めることはできた?

「そこをJリーグで評価してもらっているし、そこはJリーグでも戦えているところ。今日、うまくいったところでもみんながサポートして声をかけてくれたお陰で自分は生き生きとできた。ポストプレーは指示というより、自分の特徴。そこで自分が起点になって味方の上がりを1秒でも2秒でも長く待つということを試合では言われていた。(本田)圭佑さんと岡崎さんにも『困ったら俺らを見ろ』と言われていた。キープ以外は2人を見ていて、余裕を持ってできた」

―交代になったときは?

「もう少しやりたかった。代表でのピッチに立っている間は純粋に楽しかったし、もっとやりたいと思った」

―代表に呼ばれた理由を監督から説明されたと聞いたが?

「3日目くらいの非公開練習のとき、監督から個別に呼び出されて、自分の特徴や選んだ理由を言われて、それを試合に出してくれればいいからと言われた。試合で出せたか? まあ、半々ですかね。もう少し体を張ってキープできていれば、1失点目のスローインからの失点を防げたと思う。もっと前線でキープしてあげられれば、後ろがつらいときに自分が体を張ってあげられればいいかなと思っていた」

―強豪ウルグアイのプレッシャーは?

「トップレベルというか、強さや体の入れ方は、Jでやるよりはるかに上だと思っていたけど、実際にやってみて、やれるところとやれないところがあった。まだ課題もたくさんある。練習あるのみです。代表デビュー戦でできた部分の質を上げていかないといけないし、もっと縦パスを要求する回数を増やして味方の起点になれればいいと思う」

―ゴディンの守備は?

「テレビで見る選手だったので、強さを実感した。ああいう選手とまたやりたいなと思う」

―アピールできた?

「自分なりには少しは出せた、アピールできたのかなと思う」

―監督に何か言われた?

「試合後は話はないです。指示されたのは、試合中に後ろからボールを持ち上がるとき、困ったときは流れて受けてくれと言われた。ここ2、3日でそれを叩き込まれたので、もっと質を上げていかないといけない」

―やれたところは?

「90分間通して戦い続けるということは自分の持ち味だし、最初は通じていたかもしれないけど、対応されたとはいえ、それを何度も繰り返して、相手が嫌なことを繰り返してやれればいいかなと思ってやっていた。対応される前や、球際の部分はやれたと思う」

●FW武藤嘉紀(F東京)

―後半途中から右のサイドハーフにポジションが変わったが?

「前のポジションならどこでもできるし、ポジションチェンジに戸惑いはなかった」

―緊張は?

「普段やっている雰囲気と違うものがあったし、緊張はだいぶあったと思う。ちょっと硬かったのは確かだけど、プレーの面でもっとミスを少なくして、自分のプレー、自分の良さをもっと出せればよかった」

―なかなかドリブルをする場面もなかった?

「相手も2点取って、かなり引いていた。そこはそのまま突っ込んでいくのも分が良くない」

―ハーフタイムに指示はあった?

「後半が始まってから『動け』と急な感じだった。途中から入ったらやってやるぞという気持ちだった」

―代表デビューとなったが?

「重みもあるし、軽はずみなプレーはできない。引き締まる気持ちというか、普段あまり緊張しないけど、今日はかなり緊張した」

―周囲との連係は?

「本田さんの動きはテレビでも見ていたし、イメージはあったのでスンナリ入れた。負けている状況で、システムも4-4-2だったけど、前に前に行こうと思った」

―次に向けては?

「今日、試合に出させてもらって、だいぶ慣れることができた。次からは落ち着いて、自分の良さを出していけるんじゃないかと思う」

●MF細貝萌(ヘルタ・ベルリン)

―ある程度蹴っていくのは狙いだったのか、もっとボールを持ちながらビルドアップしたかったのか?

「アンカーが下がる分、センターバックの(吉田)麻也と(坂井)達弥がフリーになることが多いので、彼らがボールを運んでいくことで、彼らがサイドバックに付けるのか、(本田)圭佑やオカちゃん(岡崎)のところに付けるのか、もしくはニアに飛ばすのかというバリエーションはあった。そういう練習をしていた。ただ、達弥のところからのロングボールが増えてしまった。当然、達弥も出すところがないからそういうことになったのかなと思う。中盤の選手としてもっと受けに行かなければいけなかったと思う」

―どこでボールを取るのか? 一回、行ったのに戻ったところがあったが?

「自分がプレスをかけに行って簡単に叩かれたので、それならしっかりポジションを取ったほうがいいという自分の判断です」

―4-3-3のときの右サイドの守備は?

「モリ(森重)がトップ下の選手を見て、自分はボランチの選手を見るイメージで、フォーメーション的にはハマるような形だったが、後半も含めて相手の17番のアンカーがフリーになる時間が多かったので、そこがフリーになってゲームをコントロールされてしまった。僕らが見ないといけないのか、FWが下がらないといけないのか、2列目の選手がもっと絞らないといけないのか。試合のビデオを見て、そこでどうやったらいいのかを修正していかないといけない」

―このやり方に手応えは感じた?

「まだ短いので分からないけど、監督が目指しているものにはまだまだ程遠いと思う。そこに近づけるようにしないといけない。世界でも強豪と呼ばれるチームとやるときが大事。アジアで勝てても世界のトップクラスに勝てないというのではいけない。ウルグアイのような相手には特にしっかりと勝たないといけなかったし、0-2で負けているので、まだまだです」

―アンカーではなくインサイドハーフだったことについては?

「2日前の練習はアンカーだったので、どっちでもと思ってくれているのか、あるいは監督もまだ選手の特徴をビデオ見ているだけで分からないところもあって、手探りになるところはあると思う。与えられたところでしっかりやるのが重要かなと思う」

―こういうプレーを増やしたいと思ったことは?

「もっとボールに触って前に供給していかないといけないと思う。守備に関してももっとできるところもあったと思う。ただ、だれでもそうだけど、守備に関してはいくら速いプレスをかけても周りがついてこないとそこでボールを奪うことは厳しい。他の選手が行ったら自分もそこに合わせていかないといけないと思うし、自分が行ったら他の選手が来ないといけない。そこはチーム全体の課題。まだまだ改善の余地がある」

―2失点の要因は?

「失点に関しては監督からも言われたが、簡単なミスから失点してしまった。そういうミスで決められてしまうのが、ウルグアイのような強豪。ミスを突いてくるし、ものにしてくる。ミスがあると勝てない。自分を含めてそういうところをもっとやっていかないといけない」

●MF森岡亮太(神戸)

―監督からの指示は?

「とりあえずボランチに入れと。縦パスがあまり入っていない感じがあったので、できるだけ高い位置で受けて、縦にボールを入れられたらと思っていた」

―緊張は?

「ほぼノーアップだったので、それだけが心配だった」

●DF森重真人(F東京)

―アンカーだったが?

「自分自身、すごく楽しかったし、新しい発見もあった。もちろん、まだまだな部分もあったけど、与えられたポジションでしっかり結果を出していきたい」

―意識したことは?

「攻撃のときは後ろ(最終ライン)に入って3枚で回して、(吉田)麻也か(坂井)達弥が持ち上がる。そこから背後を狙うシーンも何度かあった。練習したのは2、3日だけど、練習でやったことが出せたのはよかったし、1試合通して見ても、そんなに悪くなかった。2失点は自分たちのミスから相手に得点をプレゼントしてしまった。そこは自分たち次第で何とかなる。それ以外は相手の決定機も少なかったと思う」

―センターバックの延長という気持ちでプレーしたのか?

「そこは完全に切り替えて、アンカーの仕事を意識した。守備になれば、自分がセンターバックと同じラインに入ることはほとんどなかったと思うし、ツーセンターの前で自分がスペースを消して、センターバックを助ける動きができたと思う。相手に真ん中を割られる場面はなかったと思うし、うまく対応できた。昨日(の練習で)初めてやったけど、役割はしっかり理解できていたし、整理して入れた。今後やりながら、レベルアップしていければ」

―自分がアンカーを任された意味をどう考える?

「自分にとってもプラスの要素は見せられたと思う。これからは違った要求もされると思うけど、自分ももっともっと経験値を増やしていければ」

●DF酒井宏樹(ハノーファー)

「2回しか練習で合わせていないわりにはうまく守れていた。やられている部分もあったけど、しっかり付いていけているところもあった。もったいない。でも終わったことはしょうがないし、しっかり次に向けてがんばっていきたい」

―2失点目はクリアが小さくなったが?

「負けている状況だったし、コーナーキックにしたくなかった。(クリアが)短くなったのは自分のミス。しっかり返せていれば、カウンターの起点にもなっていたかもしれないし……。下を向かずに、自分はサッカー選手なので、しっかりサッカーで返していければ」

●DF坂井達弥(鳥栖)

「相手は結構ブロックを敷いて、下がって守ることが多かった。縦パスを入れにくかったのはあるけど、相手がそろっているときでも、浮かせば入るなと思って、そこは狙った」

―自分自身の出来はどう評価する?

「正直、全然良くなかったけど、初めての中でやれた部分、やれなかった部分はハッキリしている。そこを修正して、チームに帰ってからしっかり練習で取り組んでいきたい。結果としては良くないけど、次につながるという意味で、レベルが高い試合、勉強になる試合だった。これだけのお客さんが満員の中でプレーする経験はあまりない。興奮したし、すごくいい勉強ができた。こういうところで長くプレーできたらと思うし、ミスしたことは良くないけど、またチャンスが来ると思ってやるしかない」

―先発の予感はあった?

「(練習で)だいたいメンバーを固めてやっていたので、(2グループのうち)どっちが出るかという感じだった。しっかり準備してきたつもりだけど、その中でミスが起きたのは事実。これからしっかり取り組んでいかないといけない」

―失点のあとも気持ちを切り替えた?

「失点してしまったけど、くよくよしていたらもったいない。積極的に取り組もうと思ったし、声をかけてチームを立て直そうと思った」

●DF長友佑都(インテル)

―昨日の試合を振り返ると?

「負けたということは真摯に受け止めないといけないですが、アギーレ監督になってそんなに時間がたっていない中で、戦術もすべてをやれたわkではないし、なかなか難しい試合でしたが、思っていた以上にもっとバラバラになるかなと思っていたので、思っていた以上できたのではないかと」

―できたのはどこ?

「思った以上の所は守備の部分。ブロックを作るとウルグアイもなかなかチャンスを作れなかった。あれだけのメンバーがいてもチャンスをなかなか作らせなかったのは収穫だった。ただ、奪った後の攻撃の迫力は欠けていた。もっと追い越さす選手が出て来ないと難しい。前の3人だけだと強豪相手だと通用しない。中盤やSBが連動する攻撃を出せないと今後はなかなか厳しいかなと思う」

―プレーメーカータイプがいなかったが、それでももっと連動できないといけなかった?

「監督も、チームというより個人をしっかり見たかったと言っていたし、プレーの特徴を監督もまだ知らない状態だと思う。昨日の試合も見えた部分はたくさんあった。より多くの選手を出したいと監督も言っていた。いろいろ試せるんじゃないかと思う」

―監督と試合後に話した?

「監督というより、選手と話した。どういう方向付けか?それは監督からまだ出ていないので。まず監督の求めていることを僕たちがしっかり表現できないといけない。選手個々の考えがありますが、今はとにかく監督の要求をしっかりこなすべき時期だと思う」

―4-3-3への期待感は?

「特に攻撃になると前線の選手、特にサイドの選手は個で崩すことを求められている。前が3枚なので中盤がなかなかあがれない。だから3枚で崩すことを求められる。敵を交わして1対1でチャンスを作れる。そういう部分を出していかないと。

すべてがチームワークで連動性だけでつないでいくのはこのシステムはなかなか難しいと思う」

―今までの主導権を握って自分たちからアクションするというサッカーより、守備から入っている印象だったが?

「昨日は攻撃的に行くというのはリスクがありすぎた。守備のこともほとんどやれていないし。まずは相手がどう出てくるか、僕たちがどうやってブロックを作って守備をできるのかということを僕もチーム全体も見ながら入っていたので、攻撃意識というより守備の意識が僕自身も強かったのかなと思う」

●GK西川周作(浦和)

「悔しい結果になったかなと思います。これからやろうとしていくサッカーを、皆でトライしてやっていけるかなと思います。Jリーグとも違うと思います。相手に隙を与えないように準備をしていきたいです。昨日は攻撃面でも連係のところで手詰まりになっていました。これからそういうバリエーションは練習でやっていけば出ると思いますが、練習をそれほどやっていなかった中で出たところもあるし、監督もまあまあだったと言っていた。ベンチにいるときは常に自分が出たときのことを考えて見ています」

―ビルドアップとロングボールの比率はどう見えた?

「つなげるところはつなぐという意識は皆が持っていると思います。監督は、ゴールキックでもつなげるところはつなごうという話をしているし、GKの判断に任せると言っています。昨日だったら皆川がいたし、つなげなかったらしっかり皆川に当てようと」

―監督と試合後に話した?

「監督とはまったく話していないです。ご飯を食べて休みました。これから試合に向けて確認していければと思います。皆の意識を一つにすることが大事かなと思います」

―今日は監督は何か言っていた?

「次、試合が待っているから、ページをめくって先に進まなければいけない、と監督は言っていました。横浜に入ってから昨日の分析ビデオを見る時間があると思います。反省を踏まえながら良いところもあったので、皆で確認しながらやっていきたいです」

―ウルグアイ研究はしなかった?

「そうですね。MTGはなかったので。試合当日、出発前に少し見たくらいだったので。あとはCKからは絶対にやられるなよ、一人一人の責任は決まっている。そこは監督は強く言っていました。一人一人が責任感を持ってやってくれと言われました。CKの練習はしていないですけどね。厳しい感じ?そうですね。1人1人が責任感を持ってやっていこうと」

―MTGで熱い様子はあった?

「ありました。メリハリというのがすごいある。MTGしていても自然と選手のモチベーションが上がる。そういう印象を受けたMTGだった。非常にポジティブにやっていけると思います」

―メリハリつけているのは、効果を高めるための狙いという感じ?

「狙いは分からないですが、人柄かなと思います」

(取材・文 西山紘平、矢内由美子)