新加入選手を気使うFP森岡薫「短い時間だから」

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 日本に帰化して2年。それ以来、日本代表に選出され続けているFP森岡薫は、プレーだけでなく、メンタル面でもチームを引っ張る存在になった。アジア選手権から4か月、再始動したフットサル日本代表は、FP小曽戸允哉、FP稲葉洸太郎といった常連が外れ、FP星龍太(名古屋)、FP加藤竜馬(浦安)、FP宮崎曉(すみだ)が代表入りした。

 年齢を気にせず、冗談も飛ばし合える。そんな一体感あるチームが、アジア選手権を連覇したチームの特徴であり、小曽戸は試合前にFP内村俊太に背中を平手打ちされるなど、ムードメークでも一躍買ってきた。その小曽戸が不在でも、チームの明るい雰囲気は変わらなかった。

「ノブ(小曽戸允哉)もいないし、(稲葉)洸太郎もいないけど、雰囲気はいいですよね」と、森岡も認める。そして「特に(横を通りかかった佐藤に聞こえるように)佐藤亮選手も、チームを真剣に引っ張っているし、良い雰囲気になっていますよ。それがこのチームの強みでもあると思うから。年齢も違うけど、お互いに気を使うこともなく、リスペクトしながらやれています」と、続けた。

 Fリーグで3度のMVPを受賞するなど、圧倒的な実績を誇る森岡に対して、練習の序盤は初選出の宮崎が遠慮する場面も見られたが、練習の終盤にはパスを出すタイミングを森岡に要求するようになっていた。そこには、森岡なりの気遣いがあった。

「こういう合宿では、できるだけ普段は一緒にやれない選手のクセを覚えるようにしています。いろんな選手のボールの持ち方だったりね。若い選手には、『こうしてほしい』と言うのではなくて、『どうした方がいい?』と聞くようにしています。向こうも気を使うだろうからね。気を使っていたら、合宿は短い時間だから、大切に使わないと」

 8月25日から30日まで行われていたAFCフットサルクラブ選手権に、名古屋オーシャンズの一員として2度目の優勝に貢献し、大会MVPと得点王にもなった35歳のピヴォは、「正直、(大会直後の合宿は)きつい。しんどいけど、まずは年齢を感じさせないことを目標に頑張ります」と、若々しい笑顔を見せた。

(取材・文 河合拓)