アギーレ監督の“スイッチ”とは…紳士から激情家への変貌なるか

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 ハビエル・アギーレ監督の率いる日本代表が始動してから3日が経った。練習は初日から2日連続で完全公開されていたが、3日目は冒頭15分を除いて非公開となった。

 3日目には、左ひざの違和感から別メニューが続いていた長谷部誠も合流(4日朝に左ひざの違和感で離脱)。23選手全員が参加し、初めて実戦形式の練習も行われたという。しかし、まだ3日目ということでアギーレ色が明確に打ち出されているわけではない。指導法とともに、彼の人となりもベールに包まれているところが実情だ。

 新監督候補に挙げられた時から伝えられてきたのは、「激情家」や「鬼軍曹」と言われる厳格な面だった。実際に、就任会見やメンバー発表会見で発した言葉には、随所に厳しさが散りばめられていた。

 ところが、蓋を開けてみると、とにかく笑顔が目立つ。強面とは裏腹に冗談も多いらしく、吉田麻也が「気難しいのかなと思ったんですけど、結構フランクだなという感じ」と言えば、細貝萌も「見た目は怖そうですけど、冗談を言ってきてくれたのもありますし、優しい人」とギャップを語る。

 会見では「激しく戦う」と明言していたが、実際に指導を受けた長谷部誠も、「どちらかと言うと、褒めてというか、『いいぞ、いいぞ』とポジティブに乗せていくような感覚」とコメント。初日の練習後のメディア対応でも、ジョークを交えるなど、実に紳士的な振る舞いだった。

 もちろん、まだ怒りをまき散らすようなシチュエーションには陥っておらず、「まず、観察するところからはじまる」というチーム作りに対する指揮官の思惑もあるだろう。とは言え、大迫勇也と柴崎岳がともに「スイッチがあるみたい」と話したように、何かの拍子に紳士から激情家への変貌は見られそうだ。

 そのきっかけは、指導への熱意なのか、まだ行われていないという全体ミーティングなのか、はたまた初陣となるウルグアイ代表戦での内容や結果如何なのか。指揮官の「観察」は、もう少しだけ続きそうだ。

文=小谷紘友