戦術もキャラクターもイメージ先行?長友「守備的なイメージがあったけど…」

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 日本代表は3日、札幌市内で合宿3日目の練習を行った。練習は冒頭部分のみ公開され、アギーレジャパン初の非公開練習となった。公開部分では8人1組でのボール回しや5対2のパス回しを行い、左膝の違和感のため前日2日まで別メニュー調整だったMF長谷部誠も参加した。

 ハビエル・アギーレ監督はこの日の非公開練習から本格的に戦術的なメニューを取り入れ始めたようだ。前日2日までの公開練習ではフアン・イリバレン・モラスフィジカルコーチが練習の陣頭指揮を執り、アギーレ監督が自ら指示を出す場面は少なかったが、DF水本裕貴は「昨日、一昨日と違って、監督が中心になって練習をやった。今日はちょっと監督の色が出たのかなと思う」と指摘。MF扇原貴宏も「監督がどういうふうに考えているのか、少しずつ理解できてきている」と話した。

 堅守速攻や守備的なイメージが先行しているアギーレ監督だが、選手たちの反応は「ボールを大事にする監督」という感想で一致している。DF長友佑都も「監督が初めて日本に来たときの会見やメンバー発表のときの言葉を聞いて、守備的なイメージがあったけど、この2日間やってみて、ボールを持つことや、攻撃の意識がすごく高い。今日の練習も攻撃が中心で、バリエーションも豊富だった」と明かすなど、良い意味で驚きもあったようだ。

 イメージとのギャップは、戦術面だけでなく、アギーレ監督のキャラクターにもある。厳格なタイプと思われていた指揮官だが、練習中は穏やかな笑顔を浮かべ、ジョークをまじえながら積極的に選手とコミュニケーションを取る姿が目立つ。過去に何度も退席処分を受けてきた“熱血漢”の部分はなかなか見えないだけに、長友も「まだたぶん出してないんだと思うけど、試合になれば、そういう部分も見えるんじゃないかなと思う」と、試合でアギーレ監督がどんな姿を見せるか楽しみなようだった。

「監督の求めるサッカーはある程度、みんなが理解していると思うし、それをしっかり表現できれば。1試合目は大事なので、しっかり結果を出したい」。アギーレジャパンの初陣となる5日のウルグアイ戦(札幌ド)での必勝を誓う長友は「アグレッシブな守備も求められているし、ハードルは高いけど、これから楽しいサッカーを見せていけるんじゃないかと僕自身、期待しています」と、試合が待ち遠しい様子だった。

(取材・文 西山紘平)