圧巻の運動量誇る長友が触れたアギーレ戦術「ものすごい運動量が求められる」

写真拡大

 ハビエル・アギーレ監督率いる新生・日本代表の初陣となるウルグアイ戦(5日)が2日後に迫ってきた。札幌合宿3日目を迎えた彼らは今シリーズ初の非公開練習を実施し、強豪・ウルグアイを想定した戦術確認を行った模様だ。

 練習に先駆けて今回の背番号が発表され、国際Aマッチ145試合出場の日本歴代最多記録を持つ遠藤保仁(ガンバ大阪)が長年つけていた7番を若きボランチ・柴崎岳(鹿島アントラーズ)、今回は招集見送りとなった香川真司(ドルトムント)が背負って来た10番をファンタジスタタイプの森岡亮太(ヴィッセル神戸)がつけることになった。柴崎は「自分はあんまり興味はないけど、今まで代表で7番を背負って来た選手たちが偉大なので、そういう見られ方をすると思う」と改めて気を引き締めていた。

 この日のトレーニングは予定の16時ピッタリに始まり、3グループに分かれて四角形のエリアを使ったパス交換からスタートした。その後、同じ四角形を使っての5対2へ。攻撃陣は中に入っているクサビ役の選手をうまく使いながら確実にボールを回すことを要求されていた。「長期的にはポゼッションサッカーを目指している」とアギーレ監督は8月28日のメンバー発表会見の席で語ったが、ボールをしっかり保持する基本を再徹底するところから始めたかったのだろう。

 ここで非公開となったが、指揮官は初めて4−3−3の実践的な戦術確認を行ったという。エディンソン・カバーニ(パリSG)やニコラス・ロデイロ(コリンチャンス)ら強力アタッカーが揃うウルグアイを迎え撃つだけに、守備意識を一段と高める内容を多く盛り込んだと見られたが、長友佑都(インテル)は「この2日間やってみて、攻撃のことが中心だし、攻めのバリエーションもすごく豊富で、攻撃でも自分たちのサッカーをすることを求められていると思った。右でも左でも中盤でもどんどん出ていけるアグレッシブなサッカーをやっていけると思うし、どこかをかき消されても次のパターンが出てくるのかなと。もちろんそれをやるためには物凄い運動量が求められる。それをやっていかないと機能しない」とアギーレ監督が攻撃意識を強く植えつけたことを明かした。

 ただ、それが自分たちの攻撃的スタイルに固執しすぎたアルベルト・ザッケローニ監督体制のチームのようになってしまったら意味がない。長友の言うように、全員で守備と攻撃に参加して機動力のあるスタイルに持っていかなければ、ウルグアイには簡単に切り裂かれてしまうだろう。ザック体制とは中盤の構成が大きく変わるだけに、連携をしっかり取りながらチームに一体感をもたらさなければいけない。

 それは南アフリカ、ブラジルの2回のワールドカップで天国と地獄の両方を味わった長友の大きな仕事でもある。彼には新たなリーダーとして存在感を示してもらう必要があるだろう。

文=元川悦子