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厚生労働省は9月1日、国内でデング熱に感染した人が少なくとも22人にのぼることを明らかにした。同省によると、デング熱の感染が判明した22人は、いずれも8月中に東京の代々木公園もしくはその周辺に行ったことが確認されているという。国内での感染例が増えつつあるデング熱の症状や感染経緯などをまとめた。

デング熱はデングウイルスが感染して起こる急性の熱性感染症。主な症状として、発熱や頭痛、筋肉痛、皮膚の発疹などがある。

厚生労働省によると「突然の高熱で発症」し、発熱は2〜7日間持続する。全身の筋肉痛や倦怠(けんたい)感などを伴った後、「発症後3〜4日後、胸部、体幹から始まる発疹」が出現し、顔や手足に広がる。症状は1週間程度で回復するが、ごくまれに「致死的病態」が出て、死に至るケースもある。ウイルスの潜伏期間は3〜7日が多く、長くて15日ほどに及ぶこともあるという。

主な感染経路は、ウイルスに感染した蚊。蚊がウイルスに感染した人の血を吸い、体内で増殖させた後に別の人間を吸血することで、デングウイルスが感染する。ヒトからヒトに直接感染することはなく、感染しても発症しないケースも多いとされている。

主に東南アジアや南アジア、中南米などで患者が多く報告されており、熱帯や亜熱帯地域で流行が見られる。日本国内では、「海外の流行地で感染し帰国した症例が近年では毎年200名前後」(厚生労働省)報告されている。

デングウイルスに対する特有の薬や有効なワクチンは現状ではないため、対症療法のみの治療となる。予防策が大切となってくるため、厚生労働省は蚊に刺されないために「長袖、長ズボンの着用」することや「蚊の忌避剤」を利用することを推奨している。

また、蚊の幼虫であるボウフラは池などの水がある場所を好むことから、そういった場所に近寄らないことも効果的と見られる。実際に、代々木公園では池の水を抜く作業も1日に始められている。

なお、デング熱に関する情報は厚生労働省のホームページで確認できる。

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