アギーレ流コミュニケーション術「冗談を言うのは私のスタイル」

写真拡大

 気さくに選手に話しかける指揮官の姿が目立った。日本代表は1日、札幌市内で合宿をスタート。アギーレジャパンの始動となったこの日、練習はリカバリー中心の軽めのメニューとなり、ハビエル・アギーレ監督はまず選手とコミュニケーションを深めることに注力したようだった。

「選手に声をかけて、冗談を言うのは私のスタイル。それを始めたということ」。練習の合間に積極的に選手に声をかけ、談笑する。日本人のコーチングスタッフやエキップメント(用具係)のスタッフともコミュニケーションを取った。「エキップメントもスタッフの一員。コーチングスタッフも、用具を準備する人も、同じように見ている」と、にこやかに語った。

 こうした指揮官の姿にはGK西川周作も「監督が積極的にコミュニケーションを取ろうとする姿勢はありがたい」と感謝し、「逆に僕らも自分たちからもっとアクションを起こして、監督の目指しているサッカーを理解していかないといけない」と意欲的に話した。

 練習中には手元のバインダーをたびたび開いて、メモを取るシーンもあった。練習後、報道陣の取材に応じたアギーレ監督はその内容について聞かれ、「みなさん(報道陣)と一緒で、練習を見ながら気づいたことや思いついたことを書くためのメモ。それを見ながら、今日の最後にはプレス対応をしないといけないんだなと思った」と冗談交じりに笑った。

「まずは観察から始まる。グループ自体がどういう特徴を持っているか。良くないところがあれば、もちろん修正していく」。ピッチ内外で選手の個性や特徴を把握することが、チームづくりの第一歩。日本人選手を初めて始動した合宿初日の練習を終え、「とてもよかった。ベテランも若手も新たに代表に入った選手も、楽しみながら練習をしていた」と、好印象と手応えをつかんだようだった。

(取材・文 西山紘平)