「キレ」で大きく抜け出たキリンの「淡麗プラチナダブル」

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この夏、アサヒ・キリン・サントリー・サッポロの大手4社からいずれもプリン体・糖質ゼロをうたう発泡酒が出そろう。2014年7月14日に発売されたサッポロの「極ゼロ」を皮切りに、キリン「淡麗プラチナダブル」、アサヒ「スーパーゼロ」、SUNTORY「おいしいZERO」が9月2日に一斉に発売される。

味博士に聞く、各社の違いとは

価格はいずれも 165円(350ml)程度。同時に発売となると、気になるのは味の違いだ。これについて、独自開発の味覚センサーを用いて分析を行う味分析機関の「AISSY(アイシー)」が一足早く4製品を入手し、それぞれの味の特徴について分析した。AISSYの代表取締役の鈴木隆一氏は通称「味博士」と呼ばれており、今回味博士が調査の対象としたのは、発泡酒4種と比較のためのビール4種。

AISSYによるとビールのうまみは「キレ」と「コク」にあるらしい。そして今回調査の結果「ビールと発泡酒の違いは基本五味(甘味、塩味、酸味、苦味、旨味)評価から見た場合は『コク』にあると言え、経時変化(後味評価)の場合『キレ』にあると言える」ことがわかった。

ここでいう『コク』とは、「味の総和」のことで、食品中に基本五味がバランスよく含まれていると感じられる。それに対して、『キレ』とは時間ごとの苦味の変化度を表す指標である。苦味が早く消えることを、「キレが強い」と表現する。

そこで「キレ」の味覚に絞って見てみると、発泡酒の中で大きく抜け出たのはキリンの「淡麗プラチナダブル」だった。「キレ」といえば思い浮かぶアサヒの「スーパードライ」のキレの数値はもちろん9.13と全体の中で1位。ただ、「淡麗プラチナダブル」は8.0で、プレミアムモルツと同等と、全体平均7.08を大きく上回っている。また、サッポロの「極 ZERO」も6.73と、発泡酒がかなりビールに近づいていることがわかる。

コクはいずれの発泡酒も大差がない。アサヒがやや淡い感じだが、4社のいずれも差異は僅差で、ビール並みのコクをもっていると言えそうだ。プリン体・糖質ゼロの発泡酒がかなりビールに近づいてきているといえそうな調査結果、今後の各社の展開からは目が離せなくなりそうだ。自分の好みに合わせて発泡酒を選び、厳しい残暑を乗りきるのに役立てては。