「意外と知られていませんが、スイカには精力アップに繋がるアミノ酸がたっぷり含まれているんです」
 こう語るのは『浜松町第一クリニック』院長で、ED治療の第一人者としても有名な竹越昭彦院長だ。

 スイカといえば、まさに夏の野菜。少年時代、夏休みのオヤツとして、スイカばかり食べていた中年男性も多いだろう。しかし、“精がつく食べ物”としては馴染みがないはずだ。
 「スイカには『シトルリン』と呼ばれるアミノ酸の一つが含まれているんです。これが非常に重要で、体内に入ると血流を刺激して、一酸化窒素を増産する働きがあるんです」

 この「一酸化窒素」というのが血液を促して、ペニスの海綿体に十分な血液を送るという役目を果たしているのだ。
 すでにこのコーナーで何度か紹介しているが、勃起とは、ペニスの海綿体に血液が送られて硬くなる仕組み。
 逆に言えば、インポテンツや中折れが起きてしまう理由の一つは、海綿体に十分な血液が送られていないためだ。
 「さらに、『シトルリン』を摂取することで、『アルギニン』の生成にも繋がるんです。ちなみに『アルギニン』とは、精液の80%を占めるアミノ酸。つまり、精子の量を増やし、質の良い精子を作ってくれます」

 子供のころ、元気一杯に炎天下でも走り回っていたが、それはまさに“スイカ効果”だったのかもしれないのだ。
 ちなみに『シトルリン』を一日に摂取する推奨量は、800mg。
 「大玉のスイカ、7分の1ほどで十分足りる量なんです。何も丸ごと食べなくても、ひと切れ食べておくだけで精力アップに繋がるはずです」
 と、たらふく食う必要もない。むろん、スイカは夏場だけの野菜だが、現在は便利なものがある。
 「それ以外の季節はサプリメントで摂取するといいでしょう。最近は『シトルリン』のサプリメントも数多く販売されており、AV男優さんも密かに飲んでいるといいますよ(笑)」

 それ以外でも、夏場に美味しく食べられて、精力がアップするのに役立つ野菜では、「トマト」もお奨めだという。
 「トマトにはクエン酸やリンゴ酸が含まれており、これらは胃酸の分泌を促してくれるので、食欲を増進させる効果があるんです。そして、食欲が高まれば自然と性欲も増してくる。夏の暑さで食べる気もセックスをしたい気持ちも沸き上がらない方は、冷蔵庫で冷やしたトマトを食べるといいですよ」

 また、精力食材の代表格でもある「オクラ」も、ぜひモリモリ食べておきたい夏野菜の一つだ。
 「オクラや山芋など、ネバネバ系の食べ物には、『ムチン』と呼ばれる成分がたっぷり含まれています。これには、たんぱく質を効率よく吸収させる働きがあり、新陳代謝や細胞の増殖機能も促進させて、スタミナをグンと高めてくれるんです」

 スイカにトマト、オクラ…夏に美味しい食べ物をしっかり摂取して、夏こそイキリ勃つペニスを作り上げようではないか。夏バテだからといってセックスに手を抜いていてはダメですゾ。

竹越昭彦氏
『浜松町第一クリニック』院長。ED治療の第一人者で、バイアグラやレビトラ、シアリスといった治療薬のそれぞれの効果や服用法などに精通。著書に『40代からの心と体に効く【生涯SEX】のすすめ』(扶桑社新書)。