そのやり方で大丈夫?ムダ毛処理方法の長所・短所まとめ

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肌の露出が増える季節になると気になる、脇や手足などのムダ毛。のばしたままにはできないので、処理をするのはやむを得ないのですが、ムダ毛処理はどうしても肌に負担をかけてしまうと心得てから行いましょう。

特に剃刀などで「剃る」よりも、毛抜きなどで「抜く」ほうが、肌へのダメージは大きくなります。というのも、抜くという方法では、皮膚の一部をちぎることになるからです。

毛は、毛根にある毛母細胞の分裂によって成長します。毛母細胞は、まわりにある血管から酸素や栄養をもらって細胞分裂を繰り返します。つまり、毛根自体は生きているのです。毛を抜くと、この生きた組織を引き裂くことになるので、当然痛みをともないます。目には見えませんが、毛穴の奥で多少の出血もしていま す。これを繰り返していると、毛穴が炎症を起こして膿んだり、その炎症の跡がシミになったりと、さまざまな肌トラブルが起きてしまいます。

数ある除毛方法の長所、短所を理解して、無理のない方法を選びましょう。

■1.除毛方法<剃る>

・電気カミソリ穴の中に毛を引き込みながらカットしていくので、深剃りができます。ただし、その分皮膚まで一緒に切ってしまうこともあります。その傷口からかゆみが出たり、シミになったりすることもあります。

・安全カミソリT字型の安全カミソリタイプは、自分で細かい手加減がし易いのが特徴です。毛穴が鳥肌のようにボツボツと立っている人は、深剃りの電気カミソリだと肌を傷つけやすいので、こちらの方が向いているでしょう。ただし、剃った後に肌が乾燥して、かゆくなることもあります。

■2.除毛方法<抜く>

・毛抜き毛抜きを使って1本ずつ毛を抜く方法。手間がかかる上に、トラブルが起きやすいです。ワキをずっと毛抜きで抜いていると、皮膚が硬くなり、ひきつれたようになることもあるので注意。また、皮膚の下に埋もれた「埋没毛」ができ、そこから毛嚢炎を起こすことがあります。

・テープ除毛したい部分に粘着力のある専用のテープを貼って、はがし取る方法。一度にたくさん抜ける手軽さはありますが、そのぶんダメージも大きいです。また、ワックスと違って、角質も一緒にはがしてしまうことも多いです。肌の弱い方は極力避けてください。

・ワックス温めたワックスを皮膚に塗り、冷えて固まったら剥がすタイプです。皮膚が温められるため、毛抜きやテープなどより若干負担は少ないでしょう。また、パラフィンパックと同じ原理で、除毛後に肌がしっとりする保湿効果もあります。

・脱毛機器電気式の脱毛器で、皮膚を温めたり、まわりの皮膚を押さえたりしながら抜くので、毛抜きよりは肌への負担が少ないでしょう。しかし、抜くことに変わりはないのでトラブルも多いです。「永久脱毛」などとうたった家庭用脱毛器がありますが、抜いている限りまた毛は生えてきます。「レーザー照射で永久脱毛」という商品も出回っていますが、レーザーは医療機関でしか扱えないため、家庭用として販売されることはありませんので注意してください。

■3.除毛のルールを守りましょう

どれだけ気を使っても肌ダメージが避けられない除毛ですが、以下のルールを守ればダメージは確実に減らせます。これはどんな方法でも共通です。除毛のタイミングは体が温まっているお風呂上りがベストです。

・皮膚を清潔にしてから行う除毛すると、皮膚が傷つきますので、清潔にしておかないと雑菌が入ってしまう恐れがあります。石鹸で丁寧に洗ってから行いましょう。

・皮膚を温める皮膚も毛も、温度が下がると硬くなり処理しにくくなります。除毛する部位の皮膚を温めておきましょう。

・処理後はクールダウン除毛した部位に水で冷やしたタオルなどをあてて、暫く皮膚をクールダウンさせましょう。こうすることで肌の炎症をおさえます。

■おわりに

肌はとてもデリケート。ムダ毛ケアは自分の肌に合った方法を選択してください!

(下山 一/ハウコレ)