中国で考案された「3Dプリンターの家」に安全性を不安視する声

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最近では一般ユーザー向けの製作代行サービスなども広まり、世界的に見ても急速にその利用者を増やしている3Dプリンター。しかし、お隣の国・中国では、なんと「家」をプリント販売するサービスが出現し、早くも話題となっている。

現地メディアが伝えたところによると、この技術は中国の建設会社が開発したもので、コンクリートなどの建設資材を使い、3F建てまでの家屋を「プリント」できるものなのだという。しかも驚くべきはその施工速度で、出力が完了してから24時間程度で安定化するため、「すぐに住むことが可能」なのだという。この驚くべき「プリント家屋」に、日本のユーザーからは驚きの声が。

「くっそワロタ」
「基礎はあるんですか?」
「壁を押しただけで崩れそう」
「今日は4月1日だっけ?」
「3匹の子豚ならどのレベルの家?」
「倒壊するか爆発するか二つに一つ」
「壁は廃材の箱並べただけか? 」

やはり、気になるのはその強度だが、このサービスを提供する建設会社によると、中国国内で適用される基準を超えた耐久性を兼ね備えているとのことなので、その安全性には相当な自負があるようだが、その実、主な資材として用いられているのは、コンクリートやガラス繊維などといった通常の建築資材のほかに、本来は廃棄するはずの廃材等も多く用いられている廃材も。そうした意味でこの「プリント家屋」、我が国で実用化される日は当分の間、訪れることはなさそうだ。

文・今岡憲広

■参照リンク
Shanghai firm 3D prints ten houses in 24 hours
http://www.wantchinatimes.com/news-subclass-cnt.aspx?id=20140826000069&cid=1102