「谷村新司 SHINJI TANIMURA OFFICIAL SITE」より

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 本日から始まる『24時間テレビ「愛は地球を救う」』(日本テレビ系)。『24時間テレビ』にはドラマ企画やチャリティマラソンなどおなじみの企画も多いが、やはりなんといっても外せないのは、グランドフィナーレでの「サライ」大合唱だろう。谷村新司と加山雄三が登場し、「サライ」の壮大なイントロがかかると「ああ、今年の夏も終わりだな」と感じるマニアックな人も、なかにはいるかもしれない。

「サライ」もいいが、谷村のもうひとつの名曲といえば、「昴」である。しかし、この「昴」には、大きなメッセージが隠されていた。谷村は今年1月末に出版した自著『谷村新司の不思議すぎる話』(マガジンハウス)で、驚くべきエピソードを披露している。なんと谷村は、「昴」はプレアデス星団からのメッセージをキャッチして書いた詞だというのだ!

 プレアデス星団というのは、和名で「すばる」、中国では「昴(ぼう)」と呼ばれるおうし座の散開星団のことである。この星たちと谷村が対話できるようになった驚くべき事件を、まずは紹介しよう。

 名曲「昴」が誕生したのは、1980年。作詞・作曲ともに谷村が手がけているが、プレアデス星団とのファーストコンタクトは引っ越しの最中だった。突然、降りてきた言葉は「さらば昴よ」という一文だった。本人さえ「ん? 『さらば昴よ』って何?」と意味も分からず歌詞を書き留めたというのだ。

 そして時を経て、久々に「昴」について考えたくなったという谷村は、パソコンで「プレアデス星団」を検索。そこで目を留めたのは「プレアデスからのメッセージ」という"一風変わったサイト"だった。じっくり読もうと翌朝、再度そのサイトにアクセスしてみるものの、なんとすでにサーバーから削除されていた。この出来事を谷村は「『昴』についてもっと勉強しなさい」という暗示だと解釈するのである。

 ──それから2年後、中国でのライブツアー中の宿泊先で、ついにプレアデス星団から直接的な接触が! そのときの様子を、谷村はこのように綴っている。 

「日本語で「これからダイレクトですよ」と言われたのです」

 ダイレクト......? 普通なら訳が分からなくなりそうなものだが、谷村は「いよいよ来るものが来た!」と歓喜。かくして、プレアデス星団との対話は始まったのだ。なんでも谷村によれば、プレアデス星団からの問いかけというのは「性別や国籍を超えたフラットなトーン」であるらしく、谷村の頭の中で鳴り響くため周囲の人間には聞き取れないという。ああ、ぜひ聞いてみたいのに残念である......。

 だが、本書のテーマはこうした体験の話ではない。谷村いわく「私がプレアデス星団から送られたメッセージをもとに、図書館にこもったり各分野の専門家たちの話を聞いたりしながら勉強したものをまとめた「不思議すぎる」話」なのだ。

 その中身は、まさに人智を越えた境地である。たとえば、千円札の裏に描かれた絵が富士山ではなくユダヤ教の象徴ともいうべきシナイ山ではないかという説を唱え、日本とユダヤ人が同じ祖先を持つという「日ユ同祖論」に話を展開。他方、中国の史書ではローマ帝国を太秦と書くことなどから「京都の太秦映画村は古代イスラエルにゆかりの土地だった」といい、さらにはユダヤ人のシンボルである六芒星と似たデザインの「籠目門」が、伊勢神宮の石灯籠に刻まれていることの意味を探るのである。......話が壮大かつアクロバティックすぎて、読者は付いていくことで精一杯だ。ただ、ずいぶんいろんな勉強(ただし「ムー」方面の)をしたのだなということだけはしっかり伝わるはずである。

 ちなみに谷村は、プレアデス星団に「昴」の楽曲が降って湧いてきたことを「あなた方の導きなのですか?」と尋ねたことがある。その答えは、「あの曲は、あなたが書いた曲でしょ」だったという。

 期待を裏切る真っ当な答え! このプレアデス星団のマジレスには少々拍子抜けしてしまうが、もはやこんなことくらいで怯む谷村ではない。

「どうやら彼らは「あの曲を書いたあなたには、世界の悩める人びとに新しい考え方や視点を持つための気づきを与えるきっかけ作りをする使命がありますよ」と励ましてくれているらしいのです」

 で、その「昴」の隠されたメッセージというのは、こういうものだ。

「目に見えるモノだけに縛られる物質的な生き方に別れを告げ、目に見えないモノを大事にする精神的に豊かな生活を選ぼう」
 
 ──カラオケで誰かが「昴」を熱唱し始めたら、ぜひこのメッセージをあなたも受信してみてほしい。
(サニーうどん)