中国メディアの環球網は27日、韓国の朝鮮日報を引用し、韓国で整形手術を受ける中国人女性が増えるにつれ、トラブルも増えていると伝えた。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディアの環球網は27日、韓国の朝鮮日報を引用し、韓国で整形手術を受ける中国人女性が増えるにつれ、トラブルも増えていると伝えた。

 記事は韓国で整形トラブルに遭った中国人女性の例として、広州市の韓流ファンの女性を紹介。同女性は韓流ドラマに登場する女優ような美しい顔になるため、ソウル市内の整形美容外科で整形手術を受けたという。

 女性は目を二重まぶたにする手術と隆鼻術のほか、頬に脂肪注入の手術を受け、総額2200万ウォン(約224万4850円)を支払った。頬に注入する脂肪は太ももの内側から採取する予定だったはずだが、女性は帰国後に陰部に違和感を覚え、確認してみたところ頬に注入された脂肪は自分の陰部から採取したもので、「騙された」ことを知ったのだという。

 記事は、「医者も人間であるため、ミスの発生をゼロにすることはできない」としながらも、韓国では単純なミスとは言えない重大な整形トラブルが相次いで発生しており、さらにこうした整形トラブルは美容業界の構造的問題に起因していると指摘した。

 続けて、「美容業界の構造的問題」について、中国現地で患者を集める中間業者の存在を挙げ、「中間業者は韓国美容整形外科に対して手術費用を安くするよう要求する一方で、患者には“最高の医者に担当させる”と嘘をついている」と紹介。患者らは実際の5倍から10倍の手術代金を支払わされており、手術代金の50%-90%を中間業者が「中抜き」していると伝えた。

 また、韓国には約1万5000人の美容整形外科医がいるとしながらも、「専門の医者は1400人ほどで、残りは専門の医者ではない」と指摘、続けて朝鮮日報が、広州市の女性のように整形トラブルに遭った患者が増えるたびに、その人の周辺には「反韓感情」を持つ人びとが多数生まれてしまうと危機感を示したことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)