都心の人気待ち合わせスポット5か所の平均速度調査結果

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ソフトバンクモバイルと米国スプリント、端末メーカー大手のシャープが共同で開発した「AQUOS CRYSTAL」が2014年8月29日に発売された。ソフトバンクが買収したスプリントとのコラボレーション第1弾として発表されたこの世界戦略モデルには発表時から大きな注目が集まっている。その実力はどれほどのものなのだろうか。さっそく端末を入手したので、都内の人気スポットでNTTドコモ、KDDI(au)のフラッグシップモデルと共にデータ通信の速度調査を実施した。

複数の電波を組み合わせて効率よく高速データ通信を提供

調査に使用した端末は、ソフトバンクの「AQUOS CRYSTAL」、NTTドコモの「GALAXY S5 SC-04F」、KDDI(au)の「Xperia ZL2 SOL25」。速度計測は、渋谷駅ハチ公前、新宿アルタ前、池袋駅いけふくろう前、有楽町イトシア前、六本木ヒルズ大屋根プラザという都心の人気待ち合わせスポット5か所で実施した。スマートフォンアプリ「RBB SPEED TEST」を使用して各調査スポットで3回速度計測を行い、その平均値を記録した。

調査の結果、ソフトバンクの「AQUOS CRYSTAL」は有楽町、渋谷、新宿の3か所でダウンロード時の通信速度が最も速く、残りの2か所でも2位という良好な結果を残した。ダウンロード速度は全ての調査スポットで20Mbpsを超え、そのうち渋谷と新宿では混雑が激しいのにも関わらず唯一30Mbpsを上回るという好成績となっている。一方、NTTドコモの「GALAXY S5 SC-04F」とKDDI(au)の「Xperia ZL2 SOL25」はそれぞれ1か所ずつ他の2社を上回る結果となった。

「AQUOS CRYSTAL」は混雑している場所でも通信速度が安定しており、データ通信が止まったり途切れたりすることも少ない印象。一方NTTドコモは今回調査したなかで最も混雑していた渋谷ハチ公前において、全調査スポットの中で唯一10Mbpsを下回る結果に。KDDI(au)は800Mhzによる高速LTEをストロングポイントにしているだけあってドコモよりも安定した通信速度を実現しているが、ソフトバンクの通信速度には及ばなかった。

ソフトバンクのデータ通信が良好だった理由には、「AQUOS CRYSTAL」がSoftBank 4G LTE(FDD-LTE)とSoftBank 4G(AXGP)という2つの高速データ通信を混雑状況に応じて使い分けられる「Hybrid 4G LTE」に対応していることや、SoftBank 4G LTEがソフトバンクとワイモバイルのLTE回線を組み合わせて高速化した「倍速ダブルLTE」により回線速度を確保していることなどが考えられる。複数の電波を組み合わせて効率よく高速データ通信を提供することで、ネットワークによるパケづまりや速度低下を抑えているのではないだろうか。