8月28日に発表された新生サッカー日本代表・アギーレJAPAN。その顔ぶれは5名の初選出者を含んでいること以上に、選ばれた本人も驚くようなサプライズの連続でした。

特に大きな驚きを覚えたのは、今季の出場試合数が7試合あるいは4試合という具合に、Jリーグでまだレギュラーを確保していない段階の選手が選出されていたこと。こうした選手は通算出場数でも「1年分」に満たないほどでしたので、日本代表うんぬんという想像は本人も周囲もまったくできなかったのではないでしょうか。

しかし、アギーレ氏には確かな狙いがある模様。

例えば、今季のJリーグ出場試合数がわずか4試合というサガン鳥栖坂井達弥選手。坂井選手は通算でも20試合出場という、まだまだこれからレギュラーをつかんでいく立場の選手です。通常の考えでは「日本のベストな選手」というところに飛び込むのは難しいように思われます。


※日本代表に選ばれた林彰洋(左)と坂井達弥

ところが、「いい選手を選ぶ」ではなく「こういう選手が欲しい」という視点で見て行くと、坂井選手は一躍「日本唯一の選手」として浮かび上がってくるのです。その条件とは「若くて身長が高くて左利きのセンターバック」というもの。

ロンドン五輪世代に相当する1989年1月1日以降の生まれの選手で、身長180センチ以上で、左利きで、センターバックとして試合に出場している選手を見て行くと、J1リーグでは坂井達弥選手とアルビレックス新潟の大野和成選手くらい。J2リーグを含めても5人ほどしかいないのです。しかも大野選手が今季は左サイドバックを主戦場としていることを考えると、該当選手は坂井選手だけという形になるのです。

こうして見るとアギーレ氏は「いい選手を組み合わせて最適な戦術を考える」よりも、「イメージした形があって必要な選手を探す」というタイプの監督なのではないでしょうか。とすれば、アギーレ氏がどんな選手を必要としているのかを察知し、適正をアピールすることが日本代表入りのカギ。受験勉強みたいですが、「傾向と対策」が必要となりそうです。

(文=フモフモ編集長 http://blog.livedoor.jp/vitaminw/

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