月額1000円以下から使用できる格安SIMカードが複数登場し、これらを利用できるSIMフリースマートフォンの需要はどんどん増してきています。「freetel LTE XM」もそんなSIMフリー端末のひとつなのですが、LTE対応でYouTubeにてムービーをサクサク視聴できたり、ディスプレイが5インチの大画面なのでムービーやゲームなどを楽しむには申し分ないサイズ感だったり、ハイスペックで最新のAndroid 4.4を利用できるのにわずか約3万円で購入できてしまったりと、かなり良さげな端末という印象。そんなfreetel LTE XMの開発機を借りることができたので、実際に使ってどんな端末に仕上がっているのかを確かめてみました。

LTE XM | freetel公式サイト

http://www.freetel.jp/ltexm/



◆フォトレビュー

これが「freetel LTE XM」。CPUは1.2GHzのクアッドコアプロセッサなので負荷のかかるアプリも割とサクサク、OSには記事執筆時点で最新のAndroid 4.4「KitKat」を搭載しており、最先端の機能を駆使した各種アプリを動かすことが可能。



本体前面の上部には約100万画素のインカメラと受話口があり、SkypeやGoogleハングアウトのようなビデオ通話系アプリも有効活用できます。



背面はこんな感じで樹脂系素材の筐体をカーボン調のスタイリッシュな見た目に仕上げており、上質な雰囲気をたたえています。



背面中央やや下よりにロゴを発見。



左上には約800万画素のオートフォーカスカメラとLEDライトがあり、出先で気になったものをすぐさま写真撮影したり、ムービーで記録する時にも威力を発揮。



右下には小さなスリットが開いており、ここがスピーカーになっています。スリット横の小さな突起は机の上などに端末を置いた際にスピーカーが完全にふさがれてしまうのを防止するためのもので、音楽再生にも気配りがされています。



天面には充電用のMicro-USBポート。



底面にはイヤホンジャック。



左側面にはmicro SIMカードスロット。



電源ボタンと音量調節ボタンは本体右側面にあり、片手で操作しやすく配置されています。



freetel LTE XMを実際に手で持ってみるとこんな感じ。成人男性なら問題なくグリップできるくらいの、薄過ぎず厚過ぎずなサイズ感。



ただし、片手で持った際は画面の隅までタップしようとすると少し頑張る必要あり。逆に言えば、大画面で見やすくなっているという証拠。





freetel LTE XMの操作感というか実際に操作した時の動くスピードや軽快さは以下のムービーの通りとなっており、指の動きにしっかりと動作がついてきます。

freetel LTE XMの動作は滑らか - YouTube

なお、freetel LTE XMの詳細なスペックは以下の通りとなっており、値段が手頃でも手抜きをしていないことがわかります。

本体サイズ:縦142.3mm×幅70.4mm×薄さ7.8mm

CPU:Quad core 1.2GHz

OS:Android 4.4

通信帯域:LTE・800(B19)/1700(B3)/2100MHz(B1)、WCDMA・800(B19)/2100MHz(B1)、GSM・900/1800/1900

WiFi:802.11b/g/n

Bluetooth:4.0

GPS/AGPS:搭載

SIMスロット:micro SIM×1

ディスプレイサイズ:5インチ TFT

解像度:1280×720(HD)

カメラ:背面メインカメラ・800万画素、前面インカメラ100万画素

ROM:16GB

RAM:1GB DDR2

バッテリー容量:2300mAh(待受け待機時間約340時間、連続通話時間約600分)

◆SIMカードを挿して実際に使える状態まで持って行く

freetel LTE XMはSIMフリー端末なのでさまざまなSIMカードを使うことが可能。

音声付きSIMカードがセットになった「SIMカードセットプラン」も存在しますが、今回は日本通信の「スマホ電話SIM フリーData」を挿して使ってみることに。「スマホ電話SIM フリーData」は月額基本料が1560円(税別)なのですが、通常のままだと通信速度が上り下りともに200kbpsに制限されており受信時最大150Mbpsを誇るdocomo LTE Xiを有効に活用できるプランとは言いがたいところなので、プラス月額340円(税別)を払って速度制限のない1GB高速データオプションつきのものを用意しました。



まずはパッケージの中からこんなカードを取り出します。カード左側のモザイク部分にはこのSIMカードで利用できる電話番号が書かれているのでメモっておきましょう。



「docomo」と書かれたカードを押し込んで……



SIMカードをゲット。なお、freetel LTE XMに挿入できるサイズになっているのは「micro SIMカード」なので、購入時にはきちんとサイズを確認しておきましょう。



続いてfreetel LTE XMの左側面にあるSIMカードスロットを……



開けます。



そしてスロットの上にSIMカードを載せて元の位置に挿入すればOK。



ロック画面に「NTT DOCOMO」の文字が見えればしっかりSIMカードを端末が認識できている、ということ。



続いて端末側での作業に移ります。「設定」アプリをタップ。



「その他…」をタップ。



「モバイルネットワーク」をタップ。



「アクセスポイント名」をタップ。



画面上部の「+」をタップして新しいAPNを追加します。



ここで活躍するのが「スマホ電話SIM フリーData」に入っていたこの紙。ここに書かれている通りに「APN」「ユーザー名」「パスワード」「認証タイプ」を設定。



設定が終わったら画面右上のアイコンをタップして「保存」をタップ。



一覧の中に先ほど作成したAPNが出現するのでこれをタップすれば設定は完了です。



なお、freetel LTE XMのアクセスポイント設定画面には初めから複数のアクセスポイント情報が登録されており、日本通信のSIMカードの他、OCN モバイル ONE楽天ブロードバンド LTEなどはわざわざアクセスポイント名やパスワードなどを手入力しなくても、既に入力されているものを選択するだけで即使えるようになります。



「4G」の文字が画面上部に表示され、無事LTEを使った高速通信が使えるようになりました。



実際にどれくらいの通信速度がでるのか確かめるため、iPhone・Android・PCで回線速度が測定できるスピードテストサイト「ラピッドネット」を使ってfreetel LTE XMとドコモ回線のiPhone 5sで回線速度を測定してみました。端末の処理速度で回線速度も多少の差が生じるとのことでしたが、freetel LTE XM(左)は下り14.4Mbps・上り3.3Mbps、ドコモ版のiPhone 5s(右)では下り19.2Mbps・上り0.9Mbpsという数値が出ました。下りは体感速度的にはほぼ同じ、上りはiPhone 5sよりもかなり高速という結果です。



◆実際にいろいろなアプリを使いまくって実力を確認

freetel LTE XMには音声SIMを挿入したので通話も可能。



もちろんSMSの送受信もできるので、SIMロック端末と何ら変わりなく使用できます。



freetel LTE XMは5インチ大画面搭載なので、iPhoneと比較するとディスプレイの大きさは一目瞭然。



LTE対応なのでブラウジングはとても快適。

freetel LTE XMでブラウジングしてみるとこうなる - YouTube

LTE搭載なのでYouTubeなどでムービーを視聴しても楽々再生可能、さらにディスプレイは5インチなので大画面でコンテンツが楽しめます。



他にもSkypeを使ってビデオ通話を楽しんだり……



Chrome Remote DesktopでPCを遠隔操作したりも自由自在でした。



丸一日かけてfreetel LTE XMを使ってブラウジングしたり、ゲームをしたり、読書したり、ムービーを再生してみたりと、さまざまなことを行ってみましたがどれも特に違和感なくスムーズに動作。スマートフォンで一般的に毎日行うようなブラウジングやメール、電話、ムービーの視聴、ゲーム、読書などの動作はどれも問題なくこなせ、LTEに対応しているので「読み込みが遅すぎる!」といった不満も一切なしにでき、かなり実用的な端末に仕上がっている印象です。

「freetel LTE XM」は2014年8月29日(金)発売で、販売価格は税別2万9800円、公式オンラインショップのfreetel eSHOPでは水濡れや破損などのトラブルにも対応する特別保証プログラム「XM にねん安心プロテクション」も用意されているので、万が一の事態に備えて手厚く保証して欲しい場合には必須です。

LTE XM freetel公式サイト

http://www.freetel.jp/ltexm/