日本人ほど保険好きな国民はいないと言われている。

 スイス再保険会社(スイス・リー)のシグマ調査「2013年の世界の保険」によると、世界全体の生命保険料収入は2兆6080億ドル。そのうち、日本人が負担している保険料は4230億ドルで、全体の16.2%を占めている。

 実際、日本人の生命保険加入率は、世界でも飛びぬけて高い。死亡時の保障を得るための生命保険は90.5%、病気やケガの保障をする医療保険(医療特約)は92.4%の世帯が加入している。1年間に払い込む生命保険料の平均は、1世帯あたり41.6万円で、年収の8%にも及んでいるのだ(生命保険文化センター『平成24年度生命保険に関する全国実態調査』より)。

保険金請求をイメージして
保険に加入しているか?

 だが、これだけ加入率が高いにもかかわらず、保険金や給付金を受け取るときのことまでイメージして、保険に加入している人は少ないのではないだろうか。そのため、いざ、請求する段になって「こんなはずではなかった」と戸惑うことも多いようだ。

 とくに、医療保険の給付金請求に必要な「医師の診断書」をめぐっては、「担当医が忙しくて、なかなか書いてもらえない」「診断書の書き方ひとつで、給付金の支払いに影響が出る」などの問題が以前から指摘されている。

 8月21日、東京・千代田区で、「NPO法人がんと暮らしを考える会」が、この診断書に関する学習会を開催。保険金請求をスムーズに行うためには、現状をどのように改善すればいいのかについて、医師、患者、保険代理店職員などが意見交換を行った。

「がんと暮らしを考える会」は、がん患者の経済的問題や就労問題の解決を目指して、医療機関と協同で患者やその家族を支援している団体だ。定期的に学習会を開催したり、がん患者が利用できる公的な健康保険や障害年金、民間の保険の保障を検索できる「がん制度ドック」というサイトを運営している。

 代表の賢見卓也さんは、学習会開催の理由を次のように話す。

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