4月に同地でワンマンライブが開催されて以来、約4か月ぶりに吉川友がAKIBAカルチャーズ劇場に帰ってきた。

その4か月の間には表現者、吉川友を成長させる事柄があった。

6月25日にリリースされた1年半ぶりのシングル『URAHARAテンプテーション / いいじゃん』。7月19日にブラジルサンパウロで行われた「Anime Friends 2014」でのライブステージでゲスト出演。7月29日には3作目の写真集「誘惑―YOU WAKE」を発売。8月1日、2日には2年ぶりの「TOKYO IDOL FESTIVAL2014」に出演。日本から地球の反対側でのステージ、1年に1度開催されるアイドルの祭典でのパフォーマンス等、数々のアイドルイベントに出演し表現者としての武者修行をしてきた。

約4か月ぶりのワンマンライブに期待するファンで埋め尽くされた会場内。開演の合図となるオープニングSEが流れ、吉川友がアイドルらしいピンクの大きな花がアクセントの白いドレスで登場。大きな髪飾りも往年のアイドルを彷彿させる。1曲目は爽やかな夏らしさをファンへ届けるように吉川友ボカリストカヴァー曲より『夏色のナンシー』を元気に歌い上げる。続けて2曲目は『ダーリンとマドンナ』会場内のテンションをさらに高めるパフォーマンスも確実に成長を感じる。

MCの切り出し「みんなぁ〜AKIBAってる〜?カルチャーズしてる〜?みんな威勢のいい方ばっかりですね!ワガママボディー吉川友です!」と会場に挨拶。この日は夏休みという事もあり、会場内の客席にはチビッコたちが座る姿が見える。そんな珍しい光景に「ありがとね〜!」と吉川友が手を振りながら感激。

続けてURAHARAテンプテーション、歌詞の中の「跪くのよ!」は力いっぱいのコブシで叫ぶ!自身の性格をそのまま歌にした「いいじゃん」では会場内の奥のまで覗き込むように自らをアピール。まるで子供番組の歌のお姉さんのようにノセるポイントをステージから指導。

ここからは、7月にブラジル・サンパウロで行われた「Anime Friends 2014」の映像を初公開。日本から片道30時間の道中から始まり、現地でのファンとの交流やステージパフォーマンス映像、そして現地で体験してきた本場サンバ衣装を着込んでのサンバダンス体験。ブラジルといえばサッカー。”キッカー友”がサッカー博物館内のPKシュミレーションゲームでシュートを決めるが得点ならず。サンパウロ市営市場では沢山のフルーツにテンションが上がり、名物のパストラミサンドに舌つづみ。

映像コーナーが終わり、暗闇スモークの中、突然サンバ音楽が流れ始める。「ボンジーーアーー!!(こんにちは〜!)」とポルトガル語で絶叫とともに登場。激しいサンバダンスを踊りながら客席中央を練り歩く吉川友。サンバダンスインストラクターのように「皆も一緒に!右手上げて!左手上げて!両手上げて!」の声と共に会場内の腕が揺れる。「皆さんボンジーアー!オ、オ、オ、ここジャポーン?スゴクコレテウレシイデスー!」と意味不明な挨拶で登場。ポルトガル語での挨拶を挟んで「改めましてブラジル帰りの帰国子女アイドル吉川友です!」印象深かったシーンはありますか?と会場に投げかけると満場一致でサンバ体験シーンの話があがる。頭飾りが重かったり、過激なサンバビキニが気になって踊りに集中出来なかった事。吉川友の現地での思い出は自身のステージで前座に出演してくれた、3人組の女の子のグループ。かつて吉川が活動していた「Milkyway」をダンスや衣装、小物まで完全再現。吉川がブラジルに来るという事でこの日まで頑張って準備してきた様子がうかがえたという。次の曲はそんな3人組と急遽コラボライブを行った思い出の曲『アナタボシ』を披露。

歌唱後、今後も歌手活動を頑張っていき、日本は勿論、世界各国の方々にお会いしたいと決意。何を思いついたか、会場のお客さんに協力を頂き、地球の反対側のブラジルに届けと地面に向って全員で「ブラジルのみんな〜!待っててね〜!」不思議な一体感が会場に生まれた所で、次の曲は吉川の歌唱力を前面に押し出した『さよなら涙』を披露。

ここからのラストスパートはアップテンポな4曲がが続く。『ハコの中のブルー』に『Candy Pop』、タオルでの王道盛り上げ曲『水色』、この夏のライブのラストのテーマ曲『すっとずっとずっと君がスキだ』ライブを締める。

アンコール明けの吉川友は華やかなサンバ衣装から爽やかなブルーのワンピースに着替えての登場。ここで、10月29日にリリースする新曲を発表。今回の新曲は、吉川友の楽曲『すっとずっとずっと君がスキだ』『こんな私でよかったら』を作詞したサカノウエヨースケ氏による最新作、『「すき」の数え方』この曲は繊細で純粋な女の子の恋の気持ちを表した素敵な世界観の歌詞とのこと。最後はこんな吉川友もこれからも宜しくお願いしますというメッセージ的ソング「こんな私でよかったら」でイベントを締めくくった。