岐阜県美濃加茂市の雨水浄化設備の設置事業をめぐって収賄などの罪で起訴された、市長の藤井浩人被告が2014年8月25日、保釈後初めての記者会見を美濃加茂市内で行った。

あらためて潔白を主張し、取り調べを受けた愛知県警から「早く自白しないと美濃加茂市を焼け野原にするぞ」と強要されたと明らかにした。

「ハナタレ小僧」とも

同日午前、拘留されていた名古屋地裁に保釈保証金1000万円を納付し、保釈された。

15時から美濃加茂市市役所で行った記者会見では、藤井被告は黒のスーツに市長章をつけて会見場に登場。深々と一礼した後、「美濃加茂市の市民に心配をおかけしたことをお詫びします」と謝罪したが、事件については自身の潔白を主張した。

会見の中で愛知県警の取調官から「ハナタレ小僧を選んだ市民の気がしれない」「早く自白しないと美濃加茂市を焼け野原にするぞ」「認めて(市長を)辞めれば楽になるぞ」など、自白を強要されたと明らかにした。これらの発言を「市民への侮辱だ」として、警察の取り調べの可視化を訴えた。

逮捕された6月24日以来、約2か月間身柄が拘束されており、「空白は何倍にもしてお返しする」と市長職への復帰を意気込んだ。しかし、保釈条件として、副市長など約30人との接触が禁止されている。

藤井被告は設備導入の便宜を図る見返りに、現金30万円を受け取ったとして、受託収賄などの罪で起訴された。起訴後も一貫して無罪を主張しているが、贈賄側の地下水供給設備会社「水源」社長の中林正善被告は渡したと認めている。