急な出費に備えるための
資金は預貯金で
持っていなきゃダメ?

ファイナンシャル・プランナー(FP)の資格を取るための教科書などによく書いてありますが、突然の退職、病気やケガなどの急な出費に備えるためのお金は、基本的に預貯金にしておくべきだとされます。

確かに、教科書的にはそれでもいいでしょう。しかし、絶対に預貯金じゃなければダメかというと、そんなことはありません。債券や株式、投資信託などであれば、遅くとも4営業日や5営業日で現金化できます。値動きによって損益は発生しますが、現金化できないわけではないのです。

遅くとも1週間前後で現金化できるなら、大半の万一の事態に対応可能なはずです。突然の病気でも、その日のうちに数十万円の入金を迫られることは皆無でしょうし、仮にそんな即日入金を迫られるようなことがあったら、それはきっと詐欺じゃないでしょうか。そういう意味でも、預貯金としてのお金は生活費1カ月分だけでもいいくらいです。

では、預貯金ではないどんな商品を利用するのかというと、もちろん幅広い分散投資をしたポートフォリオ運用を考えるべきですが、安全性と優位性を第一に考えるのなら、日本の国債あたりが無難でしょう。

国が破綻しない限り安全ですし、2年満期で0・1%弱、5年満期で0・2%弱、10年満期で0・6%程度という利回り(2014年6月末現在)は、過去に比べると非常に低いですが、一般的な預金金利よりは常に高い水準です。そのほか、投資信託などでも、必要な金額分だけ部分解約もできますので、万一に備えるお金として十分対応できるでしょう。(菱田雅生)