衣料品や住関品の下げが限定的で何とか…2018年6月度チェーンストア売上高、前年同月比プラス0.1%
チェーンストア(スーパーマーケットやデパートなど)の業界団体である【日本チェーンストア協会】は2018年7月24日付で同協会公式サイトにおいて、チェーンストアの2018年6月度分販売統計速報(月報)を発表した。その内容によると2018年6月は食料品の伸びがいまいちだったものの、衣料品と住関品の下げ幅は限定的となり、売上総額の前年同月比はプラス0.1%(店舗調整後)を示す形となった(【同協会内発表リリース一覧ページ】)。
今データは協会加入の56社・10187店舗に対して行われた調査結果によるもの。店舗数は前回月比で64店舗増、前年同月比で686店舗増加している。売り場面積は前年同月比98.7%となり、1.3%ポイントの減少。売り場面積あたりの売上額は前年同月比でプラス2.1%ポイントを示す形となった。

各主要分野別では前年同月比でそれぞれ次のような値を示している。数字はすべて店舗調整後(いわゆる「既存店」)。店舗の増減が売上に反映され、各店舗の実態を確認する際に状況が困難にならないよう、昨年同月の時点では存在していない店舗の分を除いた値で算出されている。

■総販売額……1兆0488億1897万円(前年同月比100.1%、△0.1%)

・食料品部門……構成比:65.9%(前年同月比100.5%、△0.5%)

・衣料品部門……構成比:8.3%(前年同月比98.6%、▲1.4%)

・住関品部門……構成比:19.6%(前年同月比98.4%、▲1.6%)

・サービス部門…構成比:0.2%(前年同月比99.7%、▲0.3%)

・その他…………構成比:5.9%(前年同月比103.6%、△3.6%)

※販売金額には消費税額は含まず

農産品の相場安で
食料品は伸び限定。
衣料品や住関品は
不調だが下げ幅は
限定的。
食料品のきゅうり、レタス、長芋、カット野菜などの動きはよかったが、じゃがいも、玉ねぎ、にんじん、トマト、なす、みょうがなどの動きは鈍かった。果物では、もも、さくらんぼ、すいか、バナナ、アボカド、プラムなどの動きはよかったものの、グレープフルーツ、アメリカンチェリー、生梅、かんきつ類、輸入ぶどうなどが不調。 無駄を省く、手間をかけずに使えるカット系のセットは昨今のトレンドではあるが、個別商品の相場が高い時にはとりわけ人気が出る。今回月は相場安で農産品は全般的に不調だったが、それでもカット野菜はよく動いており、野菜の相場動向を問わずに需要が高まっている感はある。

畜産物はすべて好調だが、加工肉の動きは鈍い。精肉の好調さに関してはここ数か月大きな動きは無く堅調さが続いており、消費性向的に肉食へのシフトが起きていると考えられる。

水産品は刺身盛り合わせ、まぐろ、ぶり、塩鮭、干物、海藻類などの動きはよかったが、生かつお、たこ、いか、さんま、うなぎ、貝類などの動きはいまいち。惣菜は、温惣菜では揚げ物、焼き物は好調だったが、中華の動きは鈍かった。要冷惣菜は、和惣菜の動きはよかったものの洋惣菜の動きは鈍かった。米飯、寿司の動きは好調。 その他の食品では乳製品、米、パスタ類、パン類、飲料、缶詰、冷凍食品、納豆、梅干、漬物、アイスクリーム、乾麺類などは好調だったが、牛乳、インスタントコーヒー、豆腐、水物などの動きは鈍かった。

気候動向を確認すると、平均気温はほとんどの地域で平年差においてプラスを計上、降水量は札幌を除いて平年を大よそ下回る値を示している。気温が上がったのはプラスに働いたのだろう。衣料品ではスーツ、ジャケット、スラックス、カジュアルパンツ、半袖ポロシャツ、マニッシュスーツ、ブラウス、シャツ、カジュアルシャツなどが堅調。ドレスシャツ、カジュアルシャツ、ショートパンツ、半袖Tシャツ、フォーマル、スカート、羽織シャツ、ボトムなどが軟調。住関品ではエアコン、扇風機、冷蔵庫、洗濯機、液晶テレビ、炊飯器、懐中電灯、乾電池などの動きは好調だが、掃除機、食器洗い機、電子レンジ、デジカメなどが伸び悩み。

「その他」項目は前回月から転じる形で好調さを見せ、プラス3.6%。サービスはマイナス0.3%と軟調。旅行関係やチケット販売などが他の業種(多分にインターネット経由やコンビニ販売だろう)に奪われているのだろう。

今回月は前回月に続き、冬場において全体をけん引していた食料品が農産物の相場安で上げ幅はいまいちだったが、衣料品や住関品は継続する形で軟調なものの下げ幅が限定的で、農産物の上げ幅を食いつぶすまでには至らなかった。次回月の7月は猛暑がどのような形で影響するのか、気になるところではある。