欧州組不在、澤らベテラン招集見送りのなでしこ佐々木監督「男女で連覇を」

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 日本サッカー協会は21日、第17回アジア競技大会(韓国・仁川)に出場する日本女子代表(なでしこジャパン)のメンバー18人を発表した。

 壮行試合として9月13日にNDソフトスタジアム山形でガーナ女子代表と対戦し、韓国に乗り込むなでしこジャパン。山形県出身の佐々木則夫監督は記者会見で「故郷でいい準備をして、一致団結して、韓国で連覇を成し遂げたい。できるならば(U-21日本代表の)手倉森監督とともに男女で連覇を果たしたい」と、2大会連続となる男女アベック優勝を目標に掲げた。

 アジア大会はFIFAの設定する国際Aマッチデーはないこともあり、FW大儀見優季(チェルシー)、FW大野忍(アーセナル)、FW岩渕真奈(バイエルン)、MF田中明日菜(フランクフルト)、MF宇津木瑠美(モンペリエ)、DF熊谷紗希(リヨン)、DF近賀ゆかり(アーセナル)ら欧州組は招集できなかった。さらにMF澤穂希(INAC神戸)、GK福元美穂(岡山湯郷)らベテラン勢も招集を見送り、来年、カナダで開催される女子W杯も見据えたメンバー選考となった。

 佐々木監督は「中堅、若手を育てるという意味で、ベテランの選手に関しては経験値があるということで(メンバーから)外した中での構成になるのは現実としてある」と話す。一方で、24歳のDF臼井理恵(浦和)、ともに18歳のDF羽座妃粋(日本体育大)、FW増矢理花(INAC神戸)の3人が初選出となった。

「守備能力だけでなく、パスセンスも優れている」という羽座。「ドリブルでの仕掛けに、パスセンスもある。神戸では主軸ではないが、可能性を秘めた選手。早く呼んで、可能性を引き出してみたいと思った」と将来性に期待する増矢。そして、「身長が170cmある中で、スピードも数値的には今回のメンバーで一番速い。左右両足ともにパワーがある」と、身体能力の高さが魅力の臼井。「特長のある選手で、かつ可動性のある選手」を抜擢した。

「今回のキャンプ、大会を通じて進化することで、来年につながるのではないかという期待をしての選出。それを支える核になる選手もメンバーに入っている。融合しながら、このメンバーで連覇にチャレンジする」

 その橋渡し役としてチームを引っ張る役割を期待したのがMF宮間あや(岡山湯郷)とMF川澄奈穂美(シアトル・レイン→INAC神戸)だ。半年間、レンタル移籍していたシアトル・レインからINAC神戸に復帰する川澄について指揮官は「チームの核となるベテランが何人か抜けるが、宮間を中心とする中で、若手もいるのでそこをコントロールする部分に関しても期待を込めたい」と指摘した。

 また、背番号10をつけるFW高瀬愛実(INAC神戸)については「大会運営上、だれかが10番を付けないといけない。大御所の10番を移行したわけではない」と冗談交じりに話しながらも、「重圧にならず、10番を付けることを誇りに思って大活躍してくれることを願っている」と期待していた。

(取材・文 西山紘平)