大学生で唯一の招集となった明治大の室屋。U-17W杯も経験している実力者だ。 (C) SOCCER DIGEST

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 韓国の仁川で開催される第17回アジア競技大会に出場するU-21日本代表メンバーが発表された。前回大会で日本は初優勝を飾っており、今回は連覇が期待される。手倉森誠監督もかねてより「2大会連続の優勝は、我々にとってノルマだと思います」と明言。2016年のリオデジャネイロ五輪出場とメダル獲得を目指す若き日本代表が、まずはアジアを舞台に「腕試し」に挑む。
 
 計20人のメンバーは、先日の福岡キャンプで選出された27人(怪我による辞退や追加招集を含む)から絞り込まれたもので、基本的には「1クラブからひとり」という制限の下で選ばれた。
 
 まずGKは以下のふたり。※名前の前の数字は背番号、( )内は所属クラブを示す。
 1牲川歩見(磐田)/18杉本大地(京都)
 ともに所属クラブではほとんど出場機会に恵まれていないが、杉本は今年1月のU-22アジア選手権からコンスタントに招集されており、順当な選出。牲川も福岡キャンプで及第点のパフォーマンスを披露していた。
 
 DFは6人。
 2室屋成(明治大)/3遠藤航(湘南)/4岩波拓也(神戸)/5西野貴治(G大阪)/6山中亮輔(千葉)/20植田直通(鹿島)
 3バックも視野に入れたセレクトということもあり、遠藤、西野、岩波、植田とCBは充実の顔ぶれ。一方、SBは山中と室屋のふたりだけだが、唯一の大学生である室屋は両サイドをこなし、指揮官も「活動量があり、フィジカルコンタクトを怖がらない」と高く評価している。
 
 MFは9人。
 7大島僚太(川崎)/8原川力(愛媛)/10中島翔哉(富山)/11金森健志(福岡)/12矢島慎也(浦和)/15喜田拓也(横浜)/16吉野恭平(広島)/17野澤英之(FC東京)/19秋野央樹(柏)
 中盤のキーマンは、リーグでも好調な川崎でレギュラーを張る大島。福岡キャンプでは4-3-3のアンカーでも試されて、守備意識も向上している。決定的なラストパスが出せる選手で、攻守両面で鍵を握るだろう。10番を背負う中島はU-22アジア選手権で3ゴールを挙げるなど、得点力も備えるチャンスメーカー。吉野、秋野はボランチだけでなく、最終ラインでも計算ができ、戦術の幅を広げられる存在だ。
 FWは3人。
 9鈴木武蔵(新潟)/13野津田岳人(広島)/14荒野拓馬(札幌)
 2トップなら鈴木と荒野、1トップなら鈴木がスタメン濃厚か。野津田は2トップの一角ほか、4-3-3ならインサイドハーフとウイングの両方で起用可能で、攻撃面の貴重なオプションであるのは間違いない。
 
 なお、同日にはグループステージの組み合わせも発表され、Dグループに組み込まれた日本はクウェート、イラク、ネパールとの対戦が決定。注目カードはイラクとの一戦だ。このリオ世代が挑んだ2年前のU-19アジア選手権で、日本のU-20ワールドカップ出場を阻み、今年のU-22アジア選手権でも準々決勝で日本を下している宿敵だけに、今度こそリベンジを果たしたい。
 
【写真】U-21日本代表 アジア大会招集メンバー
 
各グループの組み合わせは以下のとおり。
Aグループ:韓国、マレーシア、サウジアラビア、ラオス
Bグループ:ウズベキスタン、香港、バングラデシュ、アフガニスタン
Cグループ:オマーン、パレスチナ、シンガポール、タジキスタン
Dグループ:日本、クウェート、イラク、ネパール
Eグループ:タイ、モルジブ、東ティモール、インドネシア
Fグループ:朝鮮民主主義人民共和国、中国、パキスタン
Gグループ:UAE、インド、ヨルダン
Hグループ:イラン、ベトナム、キルギス
 
取材・文:広島由寛(週刊サッカーダイジェスト)