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先日、ネットで「結婚相手に選んではいけない男性」という記事を読んだのだが、そこで挙げられていたタイプが「稼いでいるくせに食事代も出さないケチな男」というものだった。個人的な意見だが、21世紀にもなって、まさかこんなバブル期のような意見を目にするとは思わなかった。

もちろん、現代に生きる女性の多くはこんな時代錯誤な勘違いをしていないと思うが、たとえ少数でもこういう意見を目にするのはゲンナリする。むしろ金があるからといってポンポンおごってくる男こそ、結婚相手に選ぶべきではないだろう。

ちなみに記事内で紹介されていたのは、会社経営の男性で年収は1,000万円、出会って1カ月。デート代は彼のほうが少し多く出す感じとのことだった。

……いやいやいや、これで何の不満があるというのか。仮に性別ではなく、年長なのだから男が払うべきという意見もあるかもしれないが、それにしたって、男の方が少し多めに出しているのだから問題ないだろう。しかもまだ出会って1カ月。就職活動でいえば内々定くらいの時期だ。本当に入社するかもわからない学生にボーナスをくれる会社はない。

それに、である。そもそも本当にこの男がケチなのかどうかは、この時点ではわからないのだ。いや、おごってくれないんだからケチだろうと思うかもしれないが、そうじゃない。年収1,000万円の男が食事代を出さないのには、それなりのワケが隠れている可能性がある。

○おごりたくなる女性か否か

小説家・工藤圭氏のサイト「テキスト王」の人気コンテンツ「ZEROの法則」では、「時間がないから」という理由で男性の誘いを断る女性の例が紹介されており、工藤氏はこの現象について次のように解説している。

このパターンは男性の方ならよく経験のあるパターンだろう。多分この調子で行くと、死ぬまで忙しいと言われると思われる。(〜中略〜)男性は「なんでそんなに忙しいんだ、飯を一緒に食べる時間ぐらい、その気になれば作れるだろ!! 」と逆上するわけであるが、その気になれないから作らないという大事なことを忘れがちだ。 ☆

そうなのだ。よくある「時間がない」という断り文句は、実は「(お前のために使う)時間がない」という意味なのだ。本当に好きな相手なら、どんなに大変でもなんとかして時間を作るものである。

これは女性から男性への体の良い断り文句だが、冒頭の例でも同じことがいえる。つまり、「ケチだからおごらない」のではなく、「男にとっておごりたくなる相手ではない」ということだ。目の前の相手の態度が人間性や性質によるものなのか、それとも自分自身に起因するものなのかはしっかり分けて判断しなければならない。

そもそも、恋愛は駆け引きであり、感情のビジネスだ。本物のビジネスだって、多くの人は感情で動いている。2人の営業スタッフがいたとして、最後の決め手になるのは「その人から買いたい」という感情である。

恋愛だって同じことで、年収1,000万円の男から食事代を引き出すためには、「この人にならお金を出したい」と思わせなければならないのだ。それができてない時点で、ビジネスとして失敗しているのである。「鋼の錬金術師」じゃないが、世の中は常に等価交換が原則。相手がおごってくれなかったということは、つまり対価としての「楽しい時間」を自分が提供できなかったということだ。

最後に個人的な意見を書いておくと、やたらと気前よくおごる男ほど、付き合った後は「釣った魚にエサはやらない」モードに入る傾向があるので要注意だ。そういう男は「お金を出す」ことを自分の武器として考えているのだから、戦いが終わった後は武器をしまって当然。それを理解しておかないと「こんなはずじゃなかった」と後悔することになるかもしれない。

(KOTEN)