何だか知らんがカッコいいぞ!hybrid6!

新戦術。その甘美な響き。嫌いじゃない。むしろ好き。勝利に近道はないと頭ではわかりつつも、結局すごいヤツがいるチームが勝つという抗えない現実があると知っていても、新戦術を引っ提げていけば魔法のように勝てるんじゃないか。その気持ちを心から消すことはできません。追いかけずには諦められない。

また新戦術の時期がやってまいりました。その名も「hybrid6」。日本語で言うなら「6人の何でも屋」といったところでしょうか。眞鍋政義監督が押し進めるバレーボール全日本女子の新たな秘策です。リオ五輪まであと2年。今からチームを煮詰めたら絶対に飽きちゃう。そうだ新戦術だ!ダメなら止めればいい!そんなイイ意味でのダメ元感も覚える、斬新なアイディアです。

この戦術は昨年眞鍋監督が掲げた「MB1」の進化形。MB1とはミドルブロッカー(主に前衛中央に位置しブロックの中心となる選手)を通例では2人入れるところを、1人に減らしそのぶんウィングスパイカーと呼ばれる主にスパイクを打つことを得意とする選手を入れるというものでした。ザックリ言えば守備をある程度捨てて、そのぶん攻撃で取り返すという狙いでした。

そこからさらに考えを煮詰め、「そもそもミドルブロッカーいるか?」まで行きついてしまったのがhybrid6。MB1の時点でもMBは後衛に下がるとリベロと交代で下がり、事実上「MB0」となっていました。それでも前衛にいる間は一応ブロックしたりするわけですが、それすらも止めてみようというhybrid新発想。「どうせ止まらん」「速攻も決まらん」「それなら攻撃だけ考えよう」という割り切りには、「五輪まで2年あるから思い切ってドーンといこう!」という清々しさを覚えます。

そのぶん、各選手に対する要求も多くなります。「誰がブロックするんだ」問題解決のため、セッターであっても中央でブロックすることが求められたり。「誰がA・Bクイック打つんだ」問題解決のためポジションチェンジをこれまで以上に流動的に行なったり。MB1の時点でもバックアタックに入る選手がほかの選手と交錯して転んでいたりしたくらいですから、動きを覚えるだけでも一苦労。

しかし、もし習熟したならどこからでも攻撃を仕掛ける攻めダルマチームが完成するはず。野球で言えば1番から9番まで「全員大谷翔平」という感覚。そんな夢が遥か彼方に広がっているのです。ワクワクしますね。五輪まで2年あるので、存分にワクワクできるのが嬉しいですね。目先の勝利など追い求めなくてよいのですから!

ということで、お試しでやってみたらロシアに勝っちゃった新戦術hybrid6について、20日のフジテレビ「ワールドグランプリ日本VSロシア戦」からチェックしていきましょう。


◆宮下ちゃんが中央でブロックに入るのか!これは目立つチャンス増だな!


火の鳥ニッポン、全日本女子の新たな挑戦。大目標は秋の世界選手権であることは当然として、そこで勝つための準備を整える大事な大会。それがワールドグランプリ。大会の重要性ゆえでしょうか。あるいは国内で全日本女子が試合をするのは、今年はこの大会が最後だからでしょうか。有明コロシアムには6割くらいの入りの大観衆が集まりました。

大会イメージソングを歌い、サポーターとして試合を見守るSexyZoneの皆さん。解説者として再び黄金コンビを結成した大山加奈&栗原恵のメグカナ。眞鍋監督のちょうど真後ろあたりには、妙に色気づいたパーマをあててきた素子。中継サイドも総力態勢でこの大会に臨みます。

中継冒頭で、大山加奈さんがセリフを忘れてしまったため台本を慌てて確認しながら「今回のですね、今後の?えー………今後の世界の勢力図を占う大会になる」と言い切った通り、全日本女子の未来を占う重要な大会です!

↓デカイ!デカイ!色気づいたパーマ!デカイ!アナウンサー!潔癖症!竹下!デカイ!デカイ!大集合や!

※最近、「祝勝会で喜びのあまり選手にキスする」パワハラが流行中とのこと。
※素子もそれを積極的に取り入れていく恐れがあります。
※男子選手、男子中継スタッフ、各位お気を付けください。

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全日本のスターティングメンバーは、長岡望悠(ミユ)、木村沙織、石田瑞穂、新鍋理沙、江畑幸子、宮下遥の6人。本職ミドルブロッカーはゼロ。早速のhybrid6布陣です。このうち宮下がセッターで残り6人はいわゆるウィングスパイカー。しかし、hybrid6では、同じウィングスパイカーでもさらに細分化しているのが特徴的。

木村と新鍋は対角を形成し、リベロと共にレセプション(サーブレシーブ)を担当しつつ、サイドからの攻撃やバックアタックなどでポイントを狙います。二段トスの形になったときのトスアップも積極的に担うという点で、まさに「全部やります」の何でも屋。長岡と石田は対角を形成し、従来のミドルブロッカーの位置に入ります。このポジションの選手が中央に入り込んで繰り出す速攻風攻撃も注目のポイントです。そして江畑は攻撃専任の選手として、レフトからの攻撃やバックアタックなどで得点を狙います。江畑のバックアタックも相手の目線をコート中央に引きつけるための重要な一手。「2列目からの動き」的に中央に飛び込み、ビックリさせてはサイドに散る。コチラも亜相手も頭を使うバレーとなる予感。

日本は早速、最初のブロックでセッター宮下が中央に入る形を見せ、ハイブリッド感を出してきます。セッターが、中央で、ブロックする。この10年ほどの全日本では考えられなかったことが起きる、これも新戦術の魅力。宮下がリードするブロックが相手の攻撃を防げるか防げないかで言えば、防げる感じは特にないのですが、それは誰を出してもさして変わらないこと。相手の視界に入って、手を出してくれればとりあえずOKです。

第1セットは9-7の状況からMBの位置に入った石田に中央から打たせる場面があったものの決まらず。しかし、1本見せたことで次の攻撃ではライトからの新鍋のスパイクに相手MBがついていけないという状況も生まれます。そして17-16と迫られてきた場面では、中央に長岡が飛び込んでズドンと決める場面も。数は多くないもののジワジワとhybrid6らしさを見せていく全日本。

揉み合いの末に第1セットは失いますが、「ミドルブロッカーがいなくてもいつもと大して変わらんね」「宮下ちゃんが左右にフラフラするのカワイイ」「とりあえず寄ってって手を出すだけでいいからね!」という意味では、イイ手応えの立ち上がりとなりました。

↓サウスポーの長岡が入ってライトからの攻撃にも迫力が増した!


江畑、江畑、木村!江畑、江畑、木村!だったロンドン五輪より攻撃の幅が広がってきた感じ!

同じサウスポーとして、大林素子の後継者を目指せ!

ただし、私生活は後継者を目指すな!

第2セット、中盤にかけてロシアがリードする場面もあるものの、追いすがる日本。そして16点目をめぐる攻防で、日本は動きます。石田・長岡というMB役の2人に代えて、山口舞・大野果奈の本職MBを投入。大野はピンチサーバーとして第1セットから登場していたものの、山口まで入れてきたのが勝負ポイント。山口はミドルブロッカーの選手でありつつ、ウィングスパイカーもこなすという「もともとハイブリッド」な選手。本職MBを入れてもなお、外から打とうと思ったら打てるというハイブリッド布陣で16点目のテクニカルタイムアウトを獲った日本は、セット終盤を走り抜けて第2セット奪取です。

第3セット、序盤からミスがつづくロシアは失点を重ねます。真ん中がスッポリ空いていることを見てソコに落とすという、いやらしい木村沙織のサーブも決まって、日本8-2と大量リードで最初のテクニカルタイムアウトへ。その後、日本は12-2と最大10点差をつけます。ところが、そこからロシアも10連続得点で追いつくという馬鹿試合に。流れがアッチ行ってコッチ行って大わらわです。

↓ロシアの監督は全然無理目のボールに対してチャレンジを行ない、合法的に流れを切るテクニックも見せた!

完全にアウトのボール

ただし日本は久々の得点を挙げたところ

ロシア監督、テニスみたいな感じのビデオ判定を要求

「セット中2回までチャレンジできるし、1回使っとこか」

「これで流れ切れるからな」

「一息入れて気を引き締め直そう」

「うん、アウトだねハイハイ」

これタイムアウトの代わりにも使えるな!

日本もセルフジャッジせずどんどん使おう!

何度でも挑戦しようが合言葉

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競り合いながらも、セッターを交代するなどして変化をつけることで、第3セットを制した日本。王手をかけて臨む第4セットは、先に1回目のテクニカルタイムアウトを奪われるも、江畑のバックアタック・木村のブロック・木村のスパイクなどで逆転。ここにきてハイブリッドというより「いつもの木村推し、いつもの江畑推し」みたいな形になってきました。逆に言えば、勝負所まで「ごく普通の形」を温存するのも、hybrid6の狙いでしょうか。普通にやるだけで軽く引っ掛けっぽくなるという。相手も「木村が打ってきた!」という新鮮な驚きと共に失点を重ねます。

20-14と日本がリードを広げた終盤戦。ロシアはチャレンジを活用してアウト判定のボールをイン判定に正したり、何とかしようともがきますが、どうにもバタバタが止まりません。大事なところでのタッチネットなどで日本のリードは広がっていきます。全然ハイブリッド感がないセットですが、日本が勝利に一歩一歩近づいていきます。何だか、スローボールで相手の目を慣らしてから真っ直ぐを投げると、130キロのボールが150キロに見えるみたいな感じ。心なしか、いつもより全日本が強く見えます!

↓そしてワンポイントブロッカー的にセッターの宮下を投入したら、ブロックが決まるという面白事件も!

決まったwwwww

決まっちゃったwwwww

↓日本はそのまま一気にマッチポイントを決め、強豪ロシアに勝利!


何か知らんけど勝ったwwww

ミドルブロッカーなんかいらんかったんやwwww

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勝利の熱気に沸く有明コロシアム。素子もジャケットを脱いでワキチラを披露するなど、祝勝会でのパワハラへ向け準備万端です。全日本女子が国内で行なう世界大会では、「初戦はそこそこ強くて勝てそうな相手」から入るのが常でしたが、今回はロシアという大強豪戦からの開幕。それを勝利で終えたというのは俄然勢いがつく感じです。

過去この大会では4位が最高とのことですが、今回はそれ以上の成果を出し、本番である世界選手権に向かいたいところ。ロシア戦では眞鍋監督の効果的な交代が試合の流れを呼び込んでいました。ポジションの制約が少ないぶん、hybrid6は柔軟な交代策というのも可能となる戦術。相手が追い切れないくらいの複雑さを醸し出して、大いに幻惑してもらいたいものですね。

↓バボちゃん体操を踊りながら全日本女子を応援しよう!


バボちゃんができる動きに限定して振り付けしてるから、全然体操じゃねぇwwww

新戦術だけでなく新マスコットも要検討の時期来たるwww

日本が戸惑うか!相手が戸惑うか!hybrid6の真価はこれから問われる!