渡部香生子/ジャパンオープン2011より (C) Takamitsu MIFUNE/PHOTO KISHIMOTO

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21日よりオーストラリアで開催されるパンパシフィック水泳には、かつて「岩崎恭子2世」「平成のマーメイド」などと呼ばれた渡部香生子(17歳)が出場する。

19日放送、テレビ朝日「報道ステーション」では「世界が注目!驚異の17歳 金メダル候補 渡部香生子」と題し、一時の不調を乗り越え、いまや金メダル候補とまで呼ばれる彼女のインタビューを伝えた。

■6月のジャパンオープンでは100m平泳ぎで日本新記録(1分5秒88)

日本新記録とともに今季世界2位の好タイムを叩き出すとゴール後にガッツポーズを見せた渡部。このときのことを訊かれると「ずっとヨーロッパに遠征していて時差ぼけも少しあった中での記録」と苦笑いを浮かべた。

■低迷時期について

渡部の名が広く知られるようになったのは、彼女が14歳(中学3年生)で出場したジャパンオープンだった。平泳ぎ50m、100m、200mで3冠を達成し、1992年のバルセロナ五輪で金メダルを獲得した岩崎恭子さんの再来と言われた。

だが、高校生となって迎えた2012年のロンドン五輪では準決勝敗退。翌年の日本選手権でも予選10位と、不本意な結果が続いた。

■松岡修造氏に語った言葉

聞き手を務めた松岡氏から「一番辛い時期だったか?」と訊かれると、「はい、プレッシャー。知らないうちに感じていた」と振り返った渡部。

「あの時は泳ぐ前からナーバスで、もしタイムが出なかったらどうしようとか、そういうことを考えることが多くなっていた。泳ぎ終わった後も実際のタイムを見て何でこんなに遅いのかも分からない感じで本当になにがなんだか分からない」といい、不調の原因も掴めずにいたという。

■転機はコーチの言葉に!

そんな渡部は、昨年5月から師事する竹村吉昭コーチとの出会いが転機になった。

竹村コーチは「集中してすごくいい練習ができる時もある。ただ、やっぱり続かない。どうして集中できてないのか。だんだん表情が暗くなって目が下向いたり横向いたり。分かってきたのは体が疲れてきて“ダメです”っていう時に“ぶす”ってなる」と話し、彼女が持つプレッシャーやこれに伴うメンタルが影響していたと指摘する。

しかし、渡部の意識を変えようと竹村コーチが彼女にかけた言葉が復調のきっかけを与えた。
「“辛いときこそ笑顔でいたほうが練習もしっかりこなせるしいいんじゃないの”みたいな。今までは“むすっ”となっていると、そのまま頑張れずに練習が終わっていた。今ではダメかなと思ったときでも、もうひと踏ん張りできるようになった」(渡部)

■北島康介氏も太鼓判

北島康介氏も、そんな渡部の成長を認めている一人だ。

番組のカメラに「(渡部は)頭の中で三次元的に自分の泳ぎを今こういう風に動いてるんだろうなっていうのが分かっている」と話した北島氏は「(それができると)変わります。安定してきます。一致すればするほどいい練習ができる」とも。

練習の質が上がり、安定した泳ぎができるようになった渡部による今季の活躍は前述した通り。当の本人も「世界で勝つ癖をつけたい。世界で勝つ経験をしたい」と“パンパシ”への意気込みを語った。