動画:演奏できる巨大ローランド TR-909 ドラムマシン、スコットランドのアーティストが製作

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英国北部スコットランドのアーティスト集団 RAY が、80年代から90年代にかけてハウスミュージックシーンなどで活躍したローランドのドラムマシン TR-909 の巨大なレプリカを製作しました。ただの模型ではなく演奏も可能です。続きには3人のプレーヤーが妙なノリで TR-909 を演奏する姿を掲載しました。
 
TR-909 といえば、ローランドが名機 TR-808 の後継として発売したドラムマシン。アナログ方式で作られたドラム系と、PCM サンプリングのシンバル系を組み合わせたサウンドを備えていました。しかし、当時はドラムマシンがリアルなサウンドを求めて完全 PCM への移行を始めた時期でした。価格もやや高めだったことからTR-909 は TR-808 ほどのヒット作とはなりませんでした。

ところが90年代になると、ドラムループを多用する R&B やハウスミュージックの流行に伴い、TR-909 はその独特なサウンドが再評価され始めます。当時の中古価格の安さもあり、自らリミックスなど手がける DJ などにも好んで使われることとなりました。
 


さて、RAY が制作した巨大 TR-909 は、その横幅約2.7m。製作中の動画を見る限り、どうやら TR-909 そのものを完全再現しているわけではなさそうです。操作パネルの上半分、サウンドの調整に使うボリュームノブのあたりはまったく配線が見えず、7セグ表示パネルやランプ類もすべて省略されています。

操作可能なのは、手のひらほどの大きさになったメイン・キー部分。キーの裏側にはトリガーパッド PD-8 を各キーの数だけ配置。それらをドラムモジュール TD-12 を介してローランドのリズムパフォーマー TR-8 へと接続しています。TR-8 は TR-808、TR-909 などのサウンドを完全再現しているのが売りの製品。TR-909 そのものではないものの、サウンド的にはまったく問題なさそうです。

とても一人で操作できる大きさではないため、演奏シーンでは3人が横並びとなり、一心不乱にドラムビートをたたき出しています。しかし3人の動きがなんとも微妙で、演奏よりもそちらに気が取られてしまいます。右端の人にいたっては、HAND CLAP のキーがあるにも関わらず自分で手を叩いてしまい、おもわずツッコミを入れずにはいられません。また、動画編集の問題なのか、音に対し映像が微妙に遅れるため、打ち込みのリズムに合わせてキーを押しているようにも見えてしまいます。

とはいえ、たとえば音楽もののイベント会場などにこの巨大 TR-909 を置けば、押せば音が出るわかりやすさもあり、お客さんたちには楽しんでもらえそうです。

下には TR-909 によるドラムループを使ったヒット曲として、米国の R&B グループ SOUL II SOUL の Keep on Movin' を掲載しました。ちなみに、この曲のプログラミングおよびベースを担当したのは、後に SIMPLY RED などで活躍する 屋敷豪太 氏です。