米国株は景気回復とともに上昇継続。しかし、節目を目前に高値警戒感も出始めている。新興国では、軍事クーデターが発生したタイの株式市場が好調だ。今月から新興国に加え、米国など世界の株式市場のホットな話題をお届けします。

ダウ過去最高値も

1万7000ドル目前で

高値警戒感が!

6月の米国株市場は、米国経済の堅調な回復や欧州の金融緩和などに支えられ、ダウ工業株30種平均が過去最高値を更新。ただ、節目の1万7000ドルを目前にして高値警戒感が強まり、上値が伸びきらない展開となった。米国労働省が6月6日に発表した5月の雇用統計は、失業率が市場予想の6・4%を下回る6・3%と堅調に改善の兆しを見せた。5月の米国の新車販売台数は前年同月比11・4%増、中古住宅販売件数は同4・9%増と、個人消費も力強さを取り戻しつつある。

さらに欧州中央銀行(ECB)が6月6日、政策金利の一部に「マイナス金利」の導入を盛り込んだ包括的な金融緩和策を発表したことも投資家心理を改善させた。 しかし、高値警戒感に加え、6月中旬にイラク情勢が悪化したことなどが重しとなって、相場の伸びを鈍らせた。節目の1万7000ドルを上に抜ければ上昇トレンドに勢いがつくと予想されるが、膠着状態が長引く可能性もある。

新興国では、5月に軍事クーデターが発生したタイの株式市場が予想以上に好調。主要インデックスであるSET指数は6月30日に9カ月ぶり高値となる1485ポイントをつけた。クーデターによって、むしろインラック前政権と反政府グループのいざこざで空転していた経済政策が動きだすという期待が強まった。

マレーシア株市場も6月24日に過去最高値を更新。中国や米国のPMI(製造業購買担当者景況指数)が改善し、同国の製品輸出拡大に結びつくとの見方が広がっている。
中国の上海総合指数は6月の1カ月間で0・4%高。小幅ながら2カ月続伸した。




この記事は「WEBネットマネー2014年9月号」に掲載されたものです。