16日放送、日本テレビ「心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU」では、41歳(当時)で出場した先のソチ五輪においてラージヒル個人で銀、同団体で銅メダルを獲得したスキージャンプ界のレジェンド・葛西紀明が出演、意外と知られていないスキージャンプの難しさを力説した。

「スタートが一番ヤバい」というテーマで話をはじめた葛西は「スタートした時がスピードの乗せ方とか重心とか(難しい)」と続け、番組司会の加藤浩次から「(ジャンプ台のコースに)溝があるでしょ?雪で作ってるんですか?」と訊かれると「今は氷にする機械で作っている」と返答、100mを超すジャンプ台から氷の上を一気に滑り降り、そのまま跳んでいるという。

さらに「溝に(スキー板を)はめたら、後はスイーっていくだけじゃないんですか?」と、スキージャンプをよく知らない者が抱きがちなイメージについては「つま先に乗らないとスピードが乗らない。後はレールにぶつからないように気をつけて」といい、レールで板が固定されているわけではなく、むしろ90キロとも言われる助走スピードが落ちないよう溝の壁に板が当たらないよう滑走していると明かす。

それでも「僕はカンカンカンカンってぶつかるように滑ってるんですけど、本当はぶつからないように滑っていければいいんですけど結構無理ですね」と苦笑いを浮かべた葛西。踏切時も「スケート場で幅跳びするような感じ。ズルっていきますよね。あんな感じで跳び出すんです」と話し、いわゆるジャンプするわけではなく「身体を前に出しながらパワーを伝えてスリップしないように。モモ上げみたいな。あのスピードの中でやるのは怖いですし、難しいと思う」と説明した。

その他にも、番組では踏切るタイミングの難しさや、恐怖心を克服するのに10年かかったことなどを語った葛西。長野五輪団体金メダル(葛西は団体メンバーから外れ、金メダルを獲ることはできなかった)の写真を「最高のモチベーション」と話すと、「(ソチ五輪で)銀メダルの時は7割くらい悔しかった。(金メダルを獲るまでは)辞めないです」とキッパリ言い切った。