巨大アヒルのオブジェ  停電で悲惨な姿に/台湾・花蓮

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(花蓮 14日 中央社)花蓮県寿豊郷の鯉魚潭で13日午前、展示されていた16匹の巨大アヒルのオブジェ「紅面鴨」(赤い顔のアヒル)に充填されていた空気が停電で抜け出し、無残な姿になるトラブルがあった。

花蓮県政府の観光PRイベントに合わせて7月5日から公開されていた巨大アヒルは、愛嬌たっぷりで多くの行楽客の注目を集めていたが、この日湖に浮かんでいたのは、頭を水面につけたまましぼんでいるアヒルの大群だった。

突然の惨事にインターネット上では「高雄で起きた爆発事故の犠牲者に黙祷を捧げているのではないか」との声も上がったが、実際は台湾電力のメンテナンス工事に伴う停電により、しぼんだと見られている。

現場では停電に備えて発電機を用意していたものの、原因不明の故障で起動することができなかったという。県の観光処は急遽別の職員を派遣して対応にあたり、午後3時ごろには元気な姿を取り戻した。

(李先鳳/編集:齊藤啓介)