上段左からアギーレ監督、ザッケローニ監督、岡田監督、中段左からオシム監督、ジーコ監督、トルシエ監督、下段左から加茂監督、ファルカン監督、オフト監督。 (C) Getty Images

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 11日に日本代表就任会見を行なったハビエル・アギーレ監督。「守備をベース」にして「勝てるチーム」の構築を誓った新指揮官の下で、日本代表は新たな船出を切ることとなった。
 
 さて、日本では代表監督の招聘・就任は4年に一度のビッグイベントとなった感があるが、過去の指揮官たちがどのような抱負を語ったかは、意外と覚えていない人も多いのではないだろうか。
 
 そこで、ここでは歴代の代表監督が就任時に思い描いていたビジョンを紹介しよう。なお、就任会見だけでなく、就任直後にサッカーダイジェストが独自に行なったインタビューで語ったものも含まれている。ザッケローニ監督以前の歴代監督が実際にどのようなチームを作り上げたかについては、ここでは割愛させていただく。
 
 では、Jリーグ開幕を翌年に控えて日本サッカーが活気づき始めていた92年、日本代表史上初の外国人監督となったハンス・オフト監督の就任時までさかのぼろう。指揮官の言葉から、その当時の代表チームや日本サッカーの状況がうかがい知れるかもしれない。
 
ハビエル・アギーレ監督
指揮期間:2014年9月〜
「守備をベースにしたサッカー。責任を持って攻守に関われる選手を軸にチームを作る。結果重視で、したたかさなども植え付けたい」
 
アルベルト・ザッケローニ監督
指揮期間:2010年10月〜2014年6月
「好守にバランスのあるチームを作る。メンタリティーとコミュニケーションの向上が今後の課題となる」
 
岡田武史監督
指揮期間:2008年1月〜2010年6月
「人もボールも動くサッカー。できるだけボディコンタクトを避けた状態で攻撃を仕掛け、守備でも積極的にいく」
 
イビチャ・オシム監督
指揮期間:2006年8月〜2007年10月
「日本人の敏捷性、積極性、個々の技術を活かしたサッカー。代表チームを日本化させることが、最初にやらなければならないこと。走るスピードと展開のスピードを身につける必要がある」
※2007年11月に脳梗塞で倒れ、その後代表監督を退任
 
ジーコ監督
指揮期間:2002年10月〜2006年6月
「ゴールに向かっていくサッカー、楽しいサッカー、喜びの伝わるサッカーを展開したい。『サッカーの最大の目的はゴール』という信念を曲げるつもりはない」
 
フィリップ・トルシエ監督
指揮期間:1998年10月〜2002年6月
「将来につながるチームを作っていきたい。高いポテンシャルを持つ日本の力を活かしていく。そのためにも、メンタルを強化していく」
 
岡田武史監督
指揮期間:1997年10月〜1998年6月
「(加茂監督からの)最小限の変化で臨む」
※加茂周監督の更迭を受けて急きょ監督に就任
 
加茂周監督
指揮期間:1995年1月〜1997年10月
「戦術の下で選手が意思統一されたモダンなサッカー。中盤でしっかりした組織を作り、そのなかに敵が入ったら積極的な守備で奪い、そこからスピードを上げて、オートマチックにボールをゴール前に運ぶ。そこからは選手のイマジネーションを活かす」
 
パウロ・ロベルト・ファルカン監督
指揮期間:1994年5月〜1994年10月
「創造性のあるサッカー。短い就任期間のなかで個々の能力を引き出したい」
 
ハンス・オフト監督
指揮期間:1992年5月〜1993年10月
「戦術的に各ポジションで必要な技術を発揮できるようにする。スキルフルで精神的に強く、ワールドカップ予選を突破できるチームを作る。考えるスピードと判断力を身につけさせたい」
 
※指揮期間は初采配の試合開催月から最後の試合開催月を記載。契約期間とは異なる