4月16日に発生した韓国の旅客船「セウォル号」の沈没事故について、事故発生当時の朴槿恵(パク・クネ)大統領の行動に注目が集まるなか、韓国メディア・聯合ニュースの中国語版サイトは13日、国会で当日の朴槿恵大統領の動向が明らかにされたと報じた。

 記事は、同日の国会において大統領府が「朴大統領は事故当日、大統領府内に居続け、合わせて21回の書面及び電話報告を受けるとともに、指示を下した」と答弁したことを紹介。

 記録によると、午前10時に安全保障室から大統領に最初の書面報告が、同15分に電話報告が行われ、大統領からは客船の内部状況を徹底的に把握し、すべての乗客を探し出すよう指示が出たという。また、午後10時過ぎまでに安全保障室から10回、秘書室から11回の書面報告があったとのことだ。

 同府はさらに「朴大統領は事故の初動段階で、現場の指揮や救助がより重要であると認識したことから会議を開かずに随時報告を受けていた」とも説明した。

 記事は最後に、日本の産経新聞社が先日、事故当日の朴大統領の動向に関する内容を報じた際、「不確かな情報を引用したうえで朴大統領の私生活に疑問を呈した」と改めて紹介。「日本メディアによる、他国首脳を冒涜する行為は大きな波紋を呼んだ」とした。(編集担当:今関忠馬)